背中の痛みは胃腸のトラブル!?
投稿日:2017年11月20日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
このところ、胃腸の調子を崩している方が多いです。
胃腸のトラブルは背中に症状が出ることが多いです。
あなたは大丈夫ですか?
30代女性の整体治療の症例と、自分でできる手当てをご紹介します!
背中が痛い30代女性の整体治療症例
夏にいらした30代 女性。(整体治療を受けられました)
「背中が痛くて、あおむけで寝られない」とのことでご来院。
あおむけがツライ、うつ伏せが楽だというので、
うつ伏せの状態から施術をスタートします。
(ツライ体勢では、体が緊張してこわばっているため、緩まることができません。なので、当院ではご本人の一番楽な体勢から施術をスタートします)
うつ伏せの状態で、はじめは足を動かしてもらいます。
足を動かすのですが、背中を意識して背中から力を繋げて、足を動かすようにしてもらいます。
身体の感覚を聴きながら続けていると、上半身(背中や腕など)も自然と一緒に動かせるようになります。
だいぶ動きが改善されたところであおむけになってもらうと、
「ちょっと違和感があるけれど、これまでより断然ラク!!」とのことです。
お腹に触れるととても固く、少し力を入れて押さえると痛がります。
叩くとポンポン音がして、ガスがたまっているようです。
おへそ周りが冷たいのも気になります。
あおむけでも、左ひざを立てていれば違和感がなくなるそうなので、
その体勢で、私はお腹に手を当てて、
クライアントさんには呼吸に意識を向けて、身体の感覚に集中してもらいます。
そうすると、びっくり!!
ものの数秒で、腸がギュルギュルと動き出しました!!!
腸の動きに合わせて、クライアントさんに聴きながら、手を当てる場所を変えていくと、
さらに面白いようにギュルギュル大きな音を立てて、腸が動きます。
反応が良すぎて、思わず笑ってしまうくらいです(^-^)
クライアントさんの話によると、
「そういえばここ最近暑いので、布団をかけずに寝ていました。冷えちゃったのかなぁ。
冷たいものは控えていたけど、だからと言って温かいものを積極的に食べるわけでもなく、なんとなくお腹が空いている気がして不規則な時間にちょこちょこ食事をしてたんですよね。そういえば、便秘です。ここ何日かスッキリ便が出ていません」
と、いろいろと教えてくれます。
胃腸のトラブルが背中の痛みとして現れていたんですね。
起きて立ち上がってもらうと、さらにお腹がギュルっと大きく動きました。
ご本人の感覚としても「ものすごく全身が軽くなった感じ!!」だそうです。
これで一安心ですね!
ただ、まだお腹のガスは残っていたので、
オナラが出ればもっと楽になること、
お腹が空いてきて何か食べられそうだったら、まず温かい汁物(味噌汁など)をゆっくり食べること、
それで様子をみて、身体の感覚として固形物を食べられそうだったら、よく噛んで食べること、
自分でもお腹に手を当てて、その時の呼吸を感じてみること
を説明して、その日は終了しました。
整体治療後の経過
その後の経過を報告してくれました。
「あれからもしばらくお腹がよく動いていておならも出て、夜になってお腹が減ってきたので、
うすーい味噌汁(具なし)を飲んでみたんです。
そしたらすごい身体がポカポカして、スッキリ汗をかきました。
そのあとまたおならが出て、今度はご飯を食べたくなったので、よく噛んで少し食べてみました。おいしいなーって感じました。これまで携帯をいじりながら食事をしたりしていて、あんまり味わって食べていなかったなぁと反省です。
夜はあおむけで寝られて、(というか、お腹に手を当ててたらいつの間にか寝てました…)
朝起きたらお腹が空いているんです。よく噛んで食べたら、しばらくして便意が!!久しぶりに便がスッキリ出ました!!
なんだか一日の始まりがスムーズで嬉しくなっちゃいました!」
とのことです。
(※個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。)
素晴らしいですね!!
自分の身体の感覚を聴いて、素直に行動できると、身体もちゃんと反応してくれるんですよね~。
胃腸のトラブルは背中に現れる:胃腸のツボ
上記のように、胃腸のトラブルが背中の痛みとして現れることがあります。
なぜなら、背中には胃腸のツボがあるからです。
ツボは、反応点であり、診断点であり、治療点であると言われています。
反応点というのは、内臓の病変が体表に現れるポイントがあるという意味で、
診断点というのは、そのツボを押して圧痛があったり、凹んでいたりすると、内臓に病変があることを確定できるという意味で、
(※※※鍼灸師は病名の診断はできません。病名の診断は医師の特権です。この診断点というのは、あくまで鍼灸治療においての診立てです)
治療点というのは、症状を改善するためにそのツボに刺激を加えるという意味です。
鍼灸治療を希望される方は、背中にある胃腸のツボにピンポイントで、鍼灸をすることが多いです。
(特に灸治療の効果が高いです)
これは「胃の六つ灸」といって、
胃腸のツボ3か所×左右の2つで、合計6か所を灸治療すると胃腸症状に効果があります、
というツボの総称です。
ツボの名前は、膈兪・肝兪・脾兪です。
(イラストは、医歯薬出版「鍼灸臨床マニュアル」より)
場所は、背中のちょうど真ん中あたり。
女性はブラジャーラインの上下あたりというとわかりやすいと思います。
鍼灸治療が苦手という方でも
整体治療でこの背中の張りを緩めてあげると、胃腸症状が改善しやすいです。
自分でできる手当て
背中の痛みがあるときに、自分でできる手当てがあります。
自分の楽な体勢になって、
お腹に手を当てて、
その時の呼吸に意識を向けて、
自分の身体に集中するだけです!!
また、背中にある胃腸のツボを刺激するために、
背中に使い捨てカイロを当てたり、
湯たんぽの上に寝っ転がるのも有効です!
自分でできる手当てのポイント
お腹に手を当てるポイントは2つ!
・手を当てられたい、と感じる場所に置く
・手の力を抜いて、ふわーっと優しく、柔らかく置く
なんだか簡単にできそうな気がしませんか?
ぜひぜひ実践してみてください(^-^)
そして、体が無理をしていることや、体への気遣いをなおざりにしていることに気づいたら、
しっかりと体に目を向けて、労わってあげてくださいね。