お灸の種類と適応
投稿日:2019年03月23日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
お灸には様々な種類があるのをご存知ですか?
そしてお灸は実に幅広い適応があります。
お灸の種類
お灸は、大まかに直接灸と間接灸という二つの種類に分けられます。
・直接灸とは、皮膚に直接もぐさを置いて行うもの
・間接灸とは、皮膚ともぐさの間に何かを挟んだり、皮膚から距離を置いてかざすようにして行うもの
(挟む何かとは、紙製の台、生姜やニンニクや味噌、ビワの葉などです)
です。
直接灸でもぐさを全て燃やしきる場合は、奥の方まで熱刺激が入り気の流れをスムーズにすることができますし、
直接灸でも熱さを感じたら途中で消す(外す)という場合は、そこまで強い刺激にはならずに心地よい温かさを与えることができます。
間接灸の場合は、広く浅くというような熱刺激の入り方で、温かさを感じられる方法です。
さらに詳しいことは書ききれないので省略しますが、
目的によってお灸の種類を使い分けています。
一般的に普及しているお灸
一般的に普及しているお灸は、紙の台がついた台座灸(間接灸)です。
ドラッグストアやインターネットで気軽に購入することができます。
ライターで火をつけて、ツボに置く(シールタイプのものを貼る)と、
徐々に温かさを感じ、
熱のピークが来て、
その後余熱でしばらく温かさが続くものです。
紙の台がついているので、直接皮膚に火はあたりません。
ですので基本的にはやけどの心配はなく、手軽に安全に行える方法です。
台座灸は院内でも販売します。
購入されて、毎日自宅でお灸をされている方も多いです。
(お体の状態をみて、お灸をするツボを毎回お伝えします)
鍼灸師ならではのお灸
先ほど書いた台座灸は、
特別な技術は不要ですので一般の方でも簡単に行うことができます。
一方でもぐさを直接皮膚に置くやり方(直接灸)は、
ある程度の熟練が必要となりますので、鍼灸師がプロとしての力量を発揮できる場だと思います。
もぐさの大きさは、
親指大の大きいものから、
糸のように細いものまで様々です。
小さいものほどひねること(もぐさの形をつくること)が難しく、技術や経験が必要になりますので、
鍼灸師の中でも小さいお灸を行っている人はそんなに多くないかもしれません。
先ほど少し触れましたが、
もぐさを燃やしきるような直接灸は、体内の奥の方まで刺激が入り気の流れをスムーズにすることができます。
体内にはツボとツボを結んで、内臓につながるようなルートがあります(これを経絡といいます)。
お灸の刺激で、この経絡の流れが通るということです。
例えば足の人差し指のツボに刺激をすることで、胃に作用するというような感じです。
足の指と胃(腹部)は見た目では離れていますが、体内の経絡というルートでつながっているから反応が出るのです。
遠く離れた場所でもつながっているというのは人間の神秘的な部分だと思っています。
その神秘的なものをツボへの鍼灸刺激という形で有難く活用させてもらってます。
お灸の適応
お灸は熱いというイメージから、
冷えている時に使うという発想になるかもしれませんね。
もちろん冷えに対して温熱刺激を与えて温めるという目的で行うこともあります。
しかしそれだけではありません。
体内に湿気がたまってむくみが出たり、頭痛が出たり、食欲不振だったりするような場合にも、
お灸の熱で湿気を取り払うような目的で使います。
また「熱をもって熱を制す」という理論で、
捻挫で腫れている部位(腫れている外周)に糸のような細いお灸をいくつかして、熱(炎症)を逃がすという使い方もあります。
そして何と言ってもこの時期お悩みの方が多い花粉症も、
お灸によってアレルギーを抑えることもできるのですよ!
(効果には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません)
お灸の使いこなし
お灸の種類、
お灸の方法、
お灸の目的、
はさまざまです。
適切にお灸を使いこなして、体調管理に役立てていきましょう。
私は鍼灸師としてプロの技術を提供しますし、
ご自身でも自宅で台座灸などを活用してセルフケアに取り組んでいただければと思います。
線香を大事に使っています
最後におまけ。
もぐさに点火するときには線香を使います。
仏壇で使うようなものとは違って太いものです。
スムーズに点火するためには指に挟めるようにある程度の長さが必要なので、
短くなったらよけておいて、新しいものを使います。
そのよけた短い線香はもったいないので、自分用に使っています。
先日、ギリギリまで使ったものがコチラです。
もともと13cmだったものを1cmまで使い切りました!
爪の先でようやくつかめる程度です。
これ以上はさすがにもう無理かなあと思います…(^-^;
最後の最後まで大切に使わせてもらいました。
ということで、
お灸の適応は幅広いです。
お灸に興味がある方や、
自分にお灸は合っているのかな?と気になる方は
お気軽にご相談ください。