鼻づまりに鍼灸治療
投稿日:2019年04月09日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
花粉症で鼻づまりにお悩みの方に対して鍼灸治療を行っています。
花粉症で鼻づまり
花粉症は本来害のないはずの花粉を、体にとって敵だと認識してしまって
過剰なアレルギー反応が起こり、
くしゃみ・鼻水・鼻づまり、目のかゆみなどの症状が引き起こされます。
主に鼻や目に症状が現れますが、
その他にも皮膚のかゆみ、のどのイガイガ感、咳、頭痛などを起こす方もいれば、
鼻づまりによって眠りが浅くなったり、日中の集中力低下などということにもつながる場合もあります。
鼻づまりは、「鼻水」がたまっていると思っている方もいるようなのですが、
実際は鼻粘膜の血管が充血して腫れることによって、空気の通り道がふさがれている状態です。
空気の通り道がふさがれるということは、
鼻で呼吸ができないので苦しいですよね。
匂いも感じなくなります。
普段無意識に鼻で呼吸をしたり、匂いを感じていることが、
鼻づまりが起こってはじめて意識に上ることもあるでしょう。
今このブログをお読みになりながら、
鼻で呼吸ができて、匂いを感じられていることに気づいたら、
それは当たり前ではなく、素晴らしく、有り難いことなのです。
鼻づまりへの鍼灸の症例
40代 女性 会社員
骨盤の痛みや慢性的な肩こり、胃腸のトラブルなどにお悩みです。
先日の来院時は花粉症で鼻づまりも辛いとおっしゃっていました。
この方は「根本的に体質を変えたい!」という想いがあります。
これから健康的な体でやりたいことを話してくれる表情はとてもイキイキしています(^-^)
ですので、
根本的な部分から胃腸の調子を整えて、体に十分なエネルギーがめぐるように鍼灸を行っていきます。
鍼灸=鍼とお灸を行うのですが、
前回お灸を行っている時に、その香りをとても気に入ってくださいました。
「いい香りで癒されます~」とのこと。
今回はお灸をしていても鼻づまりがあるので香りを感じられません。
そのことを残念がっていました。
一通りの体質改善の鍼灸を終えてから、
鼻づまりを即時的に改善できるツボがあること、
顔に鍼を刺すこと、
内出血を起こすリスクがあること、
をお伝えすると、
「受けてみたい」とのことでした。
小鼻の横にある右側の「迎香(げいこう)」と左側の「上迎香(かみげいこう)」いうツボに鍼を刺し、
しばらく刺したままにします。
その間に足に触れて体のバランスを整える整体を行いました。
整体はほんの小さい動きで優しい刺激ですので、
顔に鍼をしたままでも安全に行うことができます。
その後鍼を抜いて終了です。
このクライアントさんは、
鍼を抜いた直後に右の鼻が通って、室内に残っていたお灸の香りを感じられるようになりました。
そして施術を終えて立ち上がってもらうと
不思議なことに左の鼻もスッと通りました。
もちろん鼻の通りがよくなることを目的に鍼を行っていますが、
その反応の仕方は人それぞれなので、
直後に効果がわかることもあれば、
しばらく経ってからちょっとしたきっかけで効果を感じられることもあります。
鍼灸師の私としても未知な部分も多く、
それは人体の神秘的な部分なのでしょうね。
この方は、お帰りになられてからも楽なようで
「鼻が面白いぐらいスースー息できています!!ありがとうございました」
とメッセージをくださいました。
良かったですね~。
こんなに喜んでもらえて私も嬉しいです!
※個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。
なぜ鍼で鼻づまりが解消するか?
はじめに鼻づまりは鼻粘膜が充血して腫れている状態と書きました。
鍼刺激は、
体の反射で血管を開いて血液を流したり、血液を集めるメカニズムがあります。
鼻の横のツボに鍼をすることで、
その刺した部分(充血している部分とは少し離れている)に血液が流れるので、
血液が動いて粘膜の充血が解消され、腫れが引いて鼻の通りがよくなるという機序です。
今回刺激したのは小鼻の横にあるツボです。
「迎香(げいこう)」、
もしくはこの迎香の少し上に位置する「上迎香(かみげいこう)」というツボを使います。
(指で押した時の反応を見て、どちらのツボを使うかを決定します。左右で異なる場合もあります。)
使う鍼は、体に使う鍼よりもさらに細いもので(直径0.12mm)、
この鍼を迎香(もしくは上迎香)に刺し、ズーンと響くくらいまで刺入します。
(人によって異なりますが、だいたい5mmくらいです)
鍼をした瞬間に鼻がすーっと通って驚かれる方もいるくらい、
即効性が期待できます。
※効果には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
鼻づまりが解消する背景
ツボ刺激によって鼻粘膜の充血・腫れが引いて鼻づまりが解消します、
と言い切ることができません。
それはやはり人によって効果、反応の表れ方が異なるからです。
先ほど紹介したクライアントさんに対しては効果抜群でした。
なぜ効果抜群だったかというと、
クライアントさん自身が自分の体を労る気持ち、大切にする気持ちを持っているからなのではないかと思われます。
前回したアドバイスを素直に聞き入れてくださり、
自分が食べ過ぎていたことに気づいたり、
食事量や時間、よく噛むことへの意識を持って食生活を改善に取り組んでいたり、
体の感覚に集中して変化を敏感に感じ取ったり、
嬉しいことを素直に表現したり、
そういう体に対する丁寧な想いが、体にとっていい反応を引き起こしているのかな、と思います。
そしてもう一つ。
花粉症で辛いからと言って、
花粉を「敵」とみなさないこと。
これはすごく重要なことです。
体に何か症状が現れるのは、自分の中に不具合が起きている時です。
環境因子の影響もゼロとは言えませんが、
自分の免疫力がしっかりしていれば環境にそれほど左右されることはありません。
自分のこれまでの生活を見直し生活習慣を改善して
何に対してもしなやかに適応できるような体をつくることがとっても大事です。
そういう方に鍼灸でお役に立てることは何よりも嬉しいです(^_^)
花粉症対策は今すぐに
まだしばらくは花粉の飛散が多い時期が続きます。
鼻づまりに対する即効性のアプローチと
体の土台の体質に対するアプローチを行います。
花粉症の鼻づまりでお悩みの方はお早めにご相談ください。