腰痛が悪化する原因を断ち切る
投稿日：2019年05月03日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです！
２回の鍼灸整体の施術で腰痛がすっかり改善していた２０代女性のクライアントさんが
「腰痛が悪化しちゃいました…」と再来院されました。
腰痛への鍼灸・整体
腰痛に対しての鍼灸整体は、腰に直接アプローチするとは限りません。
２０代会社員女性のクライアントさん。
デスクワークをしていると腰が重く痛くなり、
ついつい背中をひねってボキっと鳴らすクセがあるとのこと。
お体をみてみると腰というよりも肩甲骨周りの硬さが目立ち、
体幹のひねりや腕の上げ下ろしがスムーズにできていない状態でした。
首から肩にかけての筋肉がガチガチに張っていますが、
本人は腰が気になっているので、首肩のこりの自覚はあまりありません。
初回は整体希望でしたので（鍼灸はせず）、
座位で下半身を動かしてもらったり、肩甲骨を動かしてもらったりして施術を進めていきました。
腰には全く触れていませんが、
体幹のひねりや腕の上げ下ろしがスムーズになり、
本人の自覚としての腰の重さはなくなりました。
二回目は鍼に興味が出てきたとのことで、鍼と整体の組み合わせで施術しました。
本人のお話や脈・舌お腹の状態からストレス・気が滞っている状態が見受けられましたので、
それを発散するような足にあるツボと
腰につながっている膀胱経というルートのこれまた足にあるツボにごく浅く鍼を刺します。
（腰には触れていません）
クライアントさんは
「ボワっと全身があったかくなってきました！」
と繊細に感覚を受け取っています。
その感覚を感じてもらいながら、自分の気持ちいいように背中を動かしてもらうと
さらにスッキリした表情になりました。
施術後に立ち上がってもらうと、スッと立ち上がることができ、
体幹の前屈の可動域が広がりました。
それからしばらくはデスクワークをしていても体が軽い状態が続いて、
腰が痛くなったり背中をボキっと鳴らしたくなったりすることが全然なくなったと連絡をもらっていました。
このように腰痛があっても腰に触れずに、
鍼灸整体で全身のバランスを整えるようなアプローチをすることで、
体は治る方向に進んでいくのです。
※個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。
腰痛の悪化の原因は
このクライアントさんから
「また急に腰が痛くなっちゃって…」と連絡が入りました。
その日の午後から急に腰に痛みを感じて体が重く、
動きが鈍くなっているとのことです。
よくよく話を聞くと、
仕事でイヤなことが発覚してストレスがかかり、そのあとから腰が痛くなったそうです。
体と心は一つです。
心が乱されたときに、それが体に伝わって痛みとして表出されているのでしょう。
腰痛にはストレスが大きくかかわっていると言えます。
痛みの悪循環
ストレスによって引き起こされる痛みは、
次のようにどんどん悪循環にハマってしまいます。
ストレス
↓
交感神経が活発に興奮
↓
血管が収縮
↓
血流が乏しくなる
↓
組織への酸素が供給されづらくなる
↓
酸欠状態を起こす
↓
痛み
↓
ストレス
↓
交感神経が活発に興奮
↓
……
といった悪循環です。
この悪循環を断ち切るのに、
交感神経を鎮めて副交感神経を呼び起こすことが一つです。
交感神経が活発な状態は戦闘モード、
副交感神経が活発な状態はリラックスモード、
とイメージをしてもらうと分かりやすいと思います。
鍼刺激は、副交感神経が優位になるという研究結果が出ています。
血管拡張、心拍数減少、呼吸数の減少（深くゆっくりになる）、胃腸運動の活発化、などの体の反応が現れます。
鍼刺激中に「眠くなっちゃいます～」という方は、
まさに交感神経が鎮まって副交感神経が優位になっている表れです。
痛みの悪循環を断ち切って、全身でリラックスを感じてもらっているようです。
また、世の中の整体にはいろいろな方法がありますが、
当院の整体は、
優しい最小限の刺激で、体・脳が安心してリラックスできるような方法を取り入れています。
自分の体の感覚を感じてもらい、
交感神経が活発になって戦闘モードに入っていた自分に気づき、
本当はどうしたいのかを体に教えてもらいそれを素直に表現することで、
不具合を起こしている悪循環が断ち切れて、体がいい方向に向かっていくと言えます。
ストレスへの対処方法
ストレス発散方法は人それぞれあると思います。
クライアントさんにストレス発散法をよく尋ねるのですが、
ジョギング
カラオケ
料理
本を読む
音楽を聴く
買い物をする
寝る
ゆっくりお風呂に入る
本格的にコーヒーを淹れて飲む
手芸
ドライブなど
だそうです。
どうしても社会で生活しているとストレスがかかってしまいますが、
それを自分なりの方法で発散することはとても大事ですね！
上手にストレス発散ができていれば、
体に症状が現れることも少なくなってくると思います。
そしてもう一つ。
ストレスを感じないようにすることも大事だと思っています。
例えば二人に同じ出来事が起きたとして、
一人は強くストレスを感じ、
もう一人は全くストレスを感じない、もしくはそこまでストレスを感じない、
というようなことがあります。
つまり出来事＝ストレスなのではなく、
その人の受け取り方によってストレスの度合いが変わってくるということです。
自分の思い通りにならないことはストレスになってしまいますよね。
ということは、
自分の思っていることを変えればストレスを感じにくくなれます。
先ほどの書いた２０代の女性の話に戻りますが、
仕事の進捗状況に対してストレスを感じているとのことでした。
その仕事の進捗は、
自分がミスしたわけでもないそうですし、
職場の他の人がミスしたわけでもないそうですし、
自分ではどうにもできないのに、スムーズにいかないことにイライラ・ストレスを感じています。
物事はきっとなるようになっていますし、
むしろ今目の前に起きていることが、この先きっとうまくいくことにつながっている伏線だと捉えられれば、
ストレスを感じなくなります。
そんなお話をさせてもらいました。
もう一度書きますが、
体と心は一つです。
体にばかり注目して対処しようとしても、
心が変わらなければ再び体には何かしらの症状として表れてきます。
自分の心持ちをちょっと変えてみることで、
痛みが出にくくなったり、体調が安定することにつながります！
施術中にお話をしながら、
自分が何にストレスを感じやすいのか、
どうしてストレスに感じるのか、
そんな心の部分にも気づくきっかけになるといいなと思います。
そうやって心と体のバランスをとることを、
腰痛のケアに取り入れてみてください。
