体の声を聴く:背中からの不満
投稿日:2019年05月11日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
当院では
『体の声を聴く』
という鍼灸整体を行っています。
肩こり・背中の張りへの鍼灸整体
60代女性
パソコンをしたあとに肩こり・背中の張りを感じています。
確かにお体に触れると、肩・背中の筋肉の張りが見られます。
また体をひねる動きや、腕を横から上げる動きをしてみると、
可動域が狭かったり、ちょっと引っ掛かる感じがあったりします。
鍼灸・整体を組み合わせて施術を行いました。
鍼灸→整体という順番で行っていくのですが、
(その方の状態によって進め方は異なります)
鍼灸を行っている間からじんわりと体のエネルギーがめぐっているのを感じていらっしゃいました。
そして整体。
クライアントさんは肩・背中の症状を抱えているのですが、
その部位に直接力をかけるのではなく、
足元や骨盤からアプローチして体を整えていきます。
と言っても私が一方的に押したりもんだりするのではなく、
少しの抵抗に対してクライアントさん自身に体を動かしてもらうことで、
全身のバランスを整えていくのです。
整えていくというよりも、
結果的に自然に整っているという言い方の方が適切かもしれません。
やり方はいたってシンプルです。
クライアントさんの体に教えてもらって、
体が気持ちいいように動いてもらうのです。
体を気持ちいように動かせば自然に治っていく、
という原理に丁寧に従うだけです。
ですので、ここで大事なのは
クライアントさんの体に教えてもらうことです。
どうしたいかを教えてもらいます。
先ほどのクライアントさんの症例では、
仰向けの状態で足元に触れて全身のバランスを整えていると、
「首を起こしたい、首の後ろを伸ばしたい感じになってきました」とのこと。
もちろん仰向けのまま自分で頭を持ち上げてもらうこともできるのですが、ちょっと体勢がキツいですよね……
ということで首を動かしやすいように、次は座位で行うことにしました。
腕を支えながら、体の思うように腕も首も背中も自由に動かしてもらうと、
背中を丸めてグネグネと動き出しました。
そして
「なるほどー」との発言。
何がなるほどなのかな~と思って聞いていると、
「背中から不満がたくさん出てきました。
本当はこうやってゆっくり動かしたいのに、いつもは主(クライアントさん)の命令によって頑張らされていると。
もっと自分(背中)の言うことを聞いて労わってほしいって感じているみたいです。
伸ばしたり丸めたりひねったり、ちょっとずつ動かしたいそうです。
日頃からこまめにこうやってゆっくり動かしてあげるのがいいんですね。」
とのことでした。
背中からの不満をしっかり受け止められたようです。
背中は自分の言い分を聞いてもらえて、その要望を叶えてもらって、とっても満足でしょうね!
素晴らしいです!!
その後体の可動域をチェックすると、スムーズに動くようになっていました。
※個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。
体の声を聴く
体の声を聴くことは、健康を維持する(予防、症状を治すことも含めて)ためにとっても重要です。
けれど、実際には体の声を聴けていない人が多いようです。
体の声よりも、
常識や世間体などを気にして行動を選択していたり、
自分の勝手な思い込みによって行動していたりすることがほとんどです。
確かに毎日の生活のスピード感の中で、
丁寧に自分の体の声を聴く時間って取りにくいですよね。
本当は毎日、その瞬間瞬間で自分の体の声を聴いてそれに従えればいいのですが、
それが難しいようでしたら、
整体院に行くという時間を確保して、
定期的に自分の体の声を聴く機会をつくるのをオススメします。
初めは体の声を聴こうとして、何も答えてくれなくても(何も分からなくても)それでいいんです。
続けていくうちに、きっと体は素直に表現してくれるようになると思います。
学校では教えてくれないこと
先ほどのクライアントさんの話に戻ります。
「こうやって体の声を聴くってことは大事ですね。
でも今までそんなこと知らなかったから全然やってこなかったです。
自分で自分の体に鞭打って酷使していたんです。
これってみんな知らないことですよね。
子どものうちから学校とかで教えた方がいいと思います!!」
と熱く話されていました。
確かに学校では教えてくれないことですよね。
そして大人になるにつれて常識とか世間体にがんじがらめにされてしまって、
余計体の声を聴きにくく(分かりにくく)なることが多いのではないでしょうか。
体の声を聴く大事さをどんどん広めていきたいと思います!
興味のある方はお気軽にお問合せください。