妊活鍼灸:自律神経バランス
投稿日:2019年08月23日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
当院では妊娠を望む方に向けて妊活鍼灸を専門的に行っています。
妊活鍼灸のツボ
鍼灸は「ツボ」を刺激して、その生体反応による効果(血流改善など)を期待するものです。
妊活鍼灸というと、妊娠できるツボに対して鍼灸刺激を行うというイメージが浮かぶかもしれません。
しかし、
「妊娠できるツボ」というのは存在しません。
不妊でお悩みの方は様々な原因が考えられると思いますが、(子宮がない、卵巣がないなど特殊な事情を除いて)
本来妊娠できる力を持っているはずなのに、その力を発揮できないため妊娠に至らない状態と言えます。
ですので、
その本来持っている妊娠できる力を発揮できるように、
妊娠を阻害しているものを取り除くように、
一人ひとりの体質に合わせてツボを選択しています。
例えば、
疲れやすい、色白、やせ型、食欲不振、など
気(エネルギー)が不足している方には、気を補うようなツボを選択します。
イライラする、頭痛、のぼせやすい、あばらが張って苦しい、手足だけ冷えるなど、
気が滞っている方には、気をめぐらせるようなツボを選択します。
めまい、立ちくらみが多い、唇や爪の色が白っぽい、生理の量が少ないなど、
血が不足している方には、血を補うようなツボを選択します。
あざができやすい、生理に塊が多い、刺すような生理痛が強いなど
血が滞っているような方には、血をめぐらせるようなツボを選択します。
クライアントさんからお話を聞くこと、
体に触れること、
脈や腹、舌をみることから情報を得て、
総合的に体質を判断してツボを選択しています。
体質改善には時間がかかりますので、
すぐには効果を実感しづらいかもしれませんが、
徐々に体は変化していきますので、
その変化にいかに細かく気づけるかがとっても大事になります。
自律神経バランスの乱れ
そしてこちらも大事なのが自律神経のバランスです。
自律神経は、
交感神経と副交感神経の二つです。
交感神経は、簡単に言うと体を緊張させる神経です。
緊張させると言っても悪いことではなく、
筋肉を使って動きやすくしたり、仕事をチャキチャキこなせたり、
一日の中で交感神経が活発な時間帯が必要になります。
また副交感神経は、簡単に言うとリラックスさせる神経です。
副交感神経が活発な時に
消化活動が進んだり、睡眠をとってしっかり体を回復させられたり、というものです。
この交感神経と副交感神経のバランス、切り替えが大事なのです。
自律神経はシーソーのようにバランスを取っているので、
一方が上がっている時は、他方が下がっています。
お仕事で気を張りつめていたり、
時間に追われて常に緊張していたり、
頭で考え事ばかりをしたり、
という時は交感神経が活発な状態です。
(つまり副交感神経は下がっています)
本来は日中に交感神経が活発な状態になっていても、
夕食を取り、入浴をして、布団に入るという流れで、
交感神経が下がって副交感神経が活発になります。
そしてまた朝を迎えて、交感神経のスイッチが入って活発になるというのが人間の生理的な活動です。
しかし夜になってもいろいろと考えていたり、
「何か」と闘っていたり、
緊張状態が続いていると、交感神経が上がりっぱなしで、副交感神経は下がったままになってしまいます。
これでは休息が取れず、体が回復しません。
エネルギーを消耗しっぱなしです。
そして、ここが大事なのですが、
生殖活動というのは副交感神経が活発な時に機能するものなのです。
妊娠したい、妊娠したいと気持ちが張り詰めていることが、
実は自分で妊娠を遠ざけているのかもしれません。
一日の自然な流れで、
頑張る時は頑張る、
リラックスする時はリラックスするというように
交感神経と副交感神経のスイッチを切り替えられるといいです。
自律神経は目に見えないものですし、
検査で数字にも表しにくいものなので、
自分の自律神経のバランスがどうなっているのか、正常なのか、
気になりますよね。
自分で自律神経の状態をチェックするには、
頭皮に触れてみると分かりやすいです。
頭皮がブヨブヨしている時は、自律神経のバランスが乱れている表れと言われています。
自分の頭皮を触れてぜひチェックしてみてください。
(自分のを触れたら、パートナーの方やご家族の頭皮にも触れて比較してみましょう。
違いに気づくでしょうか。)
自律神経のバランスを整える
鍼灸で自律神経のバランスを整えることができます。
一般的に鍼灸刺激を受けると副交感神経が活発になります。
交感神経が活発になり続けている状態の方は、
鍼灸を受けることで交感神経のスイッチが切れ、副交感神経が上がってきます。
施術中に
「眠くなっちゃいました」と話される方(実際に寝息を立てている方もいます)や
胃腸がキュルキュル活発に動き出す方は、
まさに副交感神経が活発になっている表れと言えます。
呼吸も自然とゆったりと深くなっています。
鍼灸刺激だけでなく、
音楽や香り等でもリラックスしてもらえるように心がけています。
※効果には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
自律神経バランスの整え方
鍼灸で自律神経のバランスが整えられるので、
自宅でお灸を行うことはとても効果的です。
安全に手軽にできるようなお灸が市販されていますので、ぜひ取り入れてみてください。
(当院では妊活鍼灸を受けられる方にはお灸をお渡しして、毎日自宅で行ってもらうようにアドバイスしています)
他に自分でできることは
「呼吸を意識すること」です。
呼吸は自律神経によって24時間休みなく行われています。
交感神経が活発な時は早い呼吸になりがちですし、
副交感神経が活発な時はゆったりとした呼吸になりがちです。
自分の呼吸に意識を向けて、
今どんな呼吸をしているかに気づくことで、
自然に自分に必要な呼吸になっていきます。
本能的に体がリラックスしたいときには、自然に副交感神経が活発になってゆったりとした呼吸になっていきます。
その都度その都度で自分の呼吸に気づくことで、
自律神経のバランスが整っていきます!
今の世の中はストレスを感じることが多く、
どうしても交感神経が活発な状態が続きやすいですが、
鍼灸や呼吸で上手に自律神経のバランスを整えて、
本来持っている妊娠できる力を発揮させていきましょう!!
妊娠を望む方は
「妊活鍼灸希望です」とお問合せください。