下半身冷え対策
投稿日：2019年11月22日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです。
朝の冷え込みが一層きつくなってきました。
冷え性の方にはつらい季節ですよね。
特に下半身が冷えるという方にオススメの対策をご紹介します。
下半身冷え
東洋医学の考えで、
気には温煦作用という温めるはたらきがあります。
この温煦作用が正常に機能していれば、冷え知らずの体です。
いきなり難しい言葉を出してしまいましたね…(;^ω^)
気は全身をくまなく巡る生命エネルギーのことです。
気にはいくつかはたらきがあるのですが、その一つが温煦（おんく）作用。
文字通り温めるはたらきです。
気の温煦作用のはたらきが低下したり、
そもそも気虚といって気が不足している場合や
気滞といって一部に気が滞ってしまい、目的地まで気が運ばれていない場合などに
冷えが現れます。
気は本来は全身をくまなく巡るものです。
下半身が冷えていると感じる時は、（上半身は冷えを感じなかったり、むしろのぼせていたり）
下半身に気が巡っていないことが考えられます。
ストレスで気が滞る
体の隅々まで気をめぐらせるのは、
肝（肝臓）のはたらきによります。
肝のトラブルというと、
「お酒の飲みすぎってことですか？」
「そんなにお酒は飲んでないんですけど……」
とお酒と結びつけて考える方が多いです。
大量の飲酒ももちろん肝のトラブルにつながりますが、
それよりももっと関連があるのが、
「ストレス」です。
肝はストレスを感じるとダメージを受けやすい臓器です。
怒りっぽくなったり、
イライラしたり、
頭に血が上ったり…。
本来の肝のはたらきである、体の隅々まで気をめぐらせるという機能が落ちるので、
気が滞ります。
そして気の滞りが続くと、つまって熱（炎）になります。
熱は上部に上がる性質があるので、
上半身は熱い、
逆に下半身は気が巡らなくて冷えてしまうのですね。
社会生活の中では色々あるでしょうから、ストレスをゼロにするのは難しいかもしれませんが、
少しでもストレスを感じないようにしたり、
ストレスを上手に発散できるようになると、
気が巡りやすくなって、冷えの改善につながっていきます。
腎のトラブルで足腰の冷え
腎（腎臓）にトラブルを起こしている時も、足腰が冷えやすくなります。
尿のトラブル、むくみ、難聴、抜け毛、白髪、腰痛、ひざ痛などの症状が出ている時は、
もしかしたら腎が弱っているかもしれません。
腎は体の元気の源です。
過労が続いて元気の消耗が激しかったり、
しょっぱい物を食べ過ぎたり、
ビクビク恐れることが多かったりすると、
腎にダメージが出て、はたらきが低下します。
適宜休息を取ったり、
味の濃いものを控えたり、
安心の場に身を置いたり、
そういうことで足腰の冷えが改善するかもしれません。
鍼灸で内臓へのアプローチ
当院では脈や舌、腹をみて、
どの内臓にトラブルが出ているのか、
一人ひとりの体の状態を把握し、
そのうえで効果的なツボを選択しています。
ツボは全身に分布していて３６１個あります。
一見離れている場所にあるツボも体内でルートがつながっているので、
いろんなルートを頭に入れて、少ない刺激で最大限の効果を引き出せるようにツボを刺激するのです。
例えば、肝臓は右上腹部にありますが、
足の親指から下肢の内側を通っているルートが肝臓につながっていたり、
背部のツボを使って肝臓に効かせたりします。
鍼とお灸を組み合わせて、
内臓にアプローチして、本来のはたらきを発揮できるように施術しています。
体表のツボ刺激で、内臓にアプローチできる鍼灸は素晴らしいな～といつも思っています(^-^)
下半身冷えのセルフケア
下半身冷えに対して、自分でセルフケアをするには、
・お灸
・四股ふみ
をオススメしています。
お灸は一般の方でも手軽に、安全に行うことができるものがドラッグストアなどで販売されていますので、
それを毎日行うのが理想です。
ストレスを感じている方は、
足の甲、親指と人差し指の延長線でぶつかる所にある太衝（たいしょう）というツボ、
腎が弱っていると感じている方は、
内くるぶしとアキレス腱の間にある太渓（たいけい）というツボに
お灸をするのをオススメします。
四股ふみは、
まさにお相撲さんのように四股をふむだけです。
ゆっくり丁寧に足を持ち上げて、
ゆっくり丁寧に足を下ろして、
とやっていると、バランスを取るために筋肉が沢山使われ、その筋肉から熱が産生されて、
ポカポカと温かくなっていきます。
私も下半身が冷えやすいので、
よく四股ふみをしています。
下半身冷えでお悩みの方は、ぜひお試しください。
冷え対策をして、寒さに負けずに健康に過ごしていきましょう！
