妊娠中の胃痛への鍼灸
投稿日：2019年12月10日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです！
当院には多くの妊婦さんが来院されています。
今回は妊娠３３週で胃痛にお悩みの方が来院されました。
妊娠中の胃痛
妊娠週数が進んでお腹が大きくなってくると、
お腹の赤ちゃんに圧迫されるのか、
胃のあたりが苦しくなったり、
食欲が落ちたりする方もいます。
現在妊娠３３週のＫさん。
このところ、夜中に胃痛が起きるとのことです。
一度痛くなると、痛みがしばらく続いて、
これは病院に行った方がいいのか、
薬を飲んでいいのかも分からなくて…と、かなり悩んだとのこと。
結局排便したらその痛みは治まったとのことですが、
相当心配だったでしょうね。
その後の妊婦健診で医師に相談し、
問題なく、薬を飲んでも大丈夫と言われたそうです。
大丈夫と言われても、妊婦さんは
なるべく薬は飲みたくないのが本音ですよね。
妊婦への鍼灸
薬は副作用が心配、
赤ちゃんへの影響が心配、
と捉えている方が多いかもしれません。
その点、鍼灸は副作用がなく安全に体を整えることができるので、
薬を飲みたくない妊婦さんにはぴったりの療法だと言えます。
胃痛への鍼灸
胃痛に対するツボはいくつかあります。
それらのツボを刺激することも大事ですが、
その前に、なぜ胃痛が起きているのかを捉えて、
そこにアプローチしていくことも重要です。
Ｋさんの場合は
お話を聞いたり、脈や舌をみたりすると、
自律神経が乱れて（交感神経が高ぶりすぎて）
胃痛を起こしていたのだと考えられました。
そこでまずは自律神経を整えるようなツボを刺激して、
体がリラックスすることを目指し、
全身的に（心理面でも）整えた後で、
胃腸のツボを選んで刺激しました。
施術を終えるとスッキリ。
笑顔も見られるようになりました。
（それだけ施術前は心配が大きかったんだなと思いました）
※効果には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
最後に
自分でケアできるツボをお伝えしました。
胃痛に対するツボ
①足三里（あしさんり）
膝の下（すねの外側）にあるツボです。
膝のお皿の外側にあるくぼみから、指４本分下の位置にあります。
ここを指で痛気持ちいい位の強さで押してみてもいいですし、
お灸をするのも効果的です。
②胃の六つ灸
背中にある６カ所のツボのことです。
膈兪（かくゆ）、肝兪（かんゆ）、脾兪（ひゆ）というツボで、
左右合わせて６カ所です。
（このイラストで、膈兪（漢字が違っていますが…）、肝兪、脾兪は
背中の真ん中あたりにあるので、みつけてみてください）
「胃の六つ灸」という名称が表しているように、
胃のトラブルに対してお灸が特効のツボなのです。
私は施術ではこの胃の六つ灸にもちろんお灸をしますが、
自分で背中にお灸をするのは難しいですよね。
（ご家族にお灸をしてもらえるなら、是非やってもらってください）
お灸ができない時は、ホッカイロを当てるだけでもOKです。
女性でわかりやすいのは、ブラジャーのライン辺りから少し下を目安に
貼るホッカイロをしてあげるといいです。
背中を温めると気持ちよくって、次第に痛みも引いていくでしょう。
ぜひお試しください。
お気軽にご相談ください
胃痛に対するセルフケアのツボをご紹介しました。
副作用の心配がなく、安全に行えるツボ刺激をぜひ取り入れてみてください。
そして大事なことは
なぜ胃痛が起きているのか？
それに気づくことだと思います。
自分で気づくことに自信がない方は、
ぜひ一度ご来院ください。
一緒に体に教えてもらう時間を作ってみましょう。
妊婦さんもお気軽にご相談ください。
