血液の話
投稿日:2020年01月26日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです。
昨日は東武練馬のひかり整骨院で行われた
生化学の基礎(そもそも)講座、第5回【血液】
に参加してきました。
講座の内容
血液の成分、
血球のはたらき、
自律神経との関連、
気象病、
ストレス反応、
カテコールアミンの代謝、
カフェインのメリット・デメリット、
貧血について、
鉄について
などを学びました。
血液と自律神経の関連
学んだ中でも興味深かったのは、
白血球のうちの好中球とリンパ球の割合で
自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスがわかるということでした。
通常は
好中球が60%くらい、リンパ球が30%くらい
の割合ですが、
交感神経が興奮している状態は好中球が増え、
副交感神経が興奮している状態ではリンパ球が増える、
とのこと。
もちろん細菌感染やウィルス感染、アレルギーなど自律神経以外の要因で
好中球やリンパ球の割合が変動することもありますが、
自律神経の状態が、血液検査の値で目安として考えられるのは面白いな、と感じました。
と思って自分の血液検査データを見てみたら、
好中球61%、リンパ球32%でした。
まぁまぁ自律神経のバランスが取れているのかなと思いました(^-^)
ただ血液検査は、
その採血をした瞬間の状態のことを表しているので、
もしかしたら昨日の採血と明日の採血では数値が変わるかもしれないので、
あくまでも目安・傾向として捉えましょうとのことでした。
カフェインのメリット・デメリット
コーヒー・紅茶・コーラ・エナジードリンク等に多く含まれるカフェイン。
コーヒーを飲まずにはいられないという方もいれば
カフェインを控えていますという方もいると思います。
カフェインのメリットは
集中力や短期記憶の向上、眠気覚まし、脂肪燃焼、頭痛を鎮めるなどで、
デメリットは
依存性・中毒性、頻尿、不眠、イライラ、鉄やビタミンの吸収低下などです。
確かに眠気がなくなってシャキッとしたり、
でもトイレが近くなったりしますね。
講師の先生は
カフェイン(と砂糖も)は「ドーピング」です
とおっしゃっていました。
カフェイン(砂糖)を取ることは、一時的に元気の前借りをしていることで、
借りたものはいつか返さないといけないので、のちにツケが回ってくるそうです……
私はあったかい物を飲みたいときに、
ついコーヒーを飲んでいましたが(インスタントコーヒーが一番手っ取り早いので)、
最近は出汁の粉と塩少々をお湯に溶いて飲むことにハマっていて、
コーヒーを飲むことが減りました。
コーヒーを飲まなくても別に問題ないんだな、と感じています。
メリットとデメリットを理解したうえで、
カフェインを取るか取らないか、
取るならどんなタイミングで、ということを自己責任で適切に選択していきたいですね。
貧血と鉄分
一般的には血液検査で赤血球数が低値だったり、ヘモグロビン(血色素)値が12より低いと貧血と診断されます。
逆にいうとヘモグロビン値が12以上だと貧血とは言われないのです。
ただヘモグロビン値が正常でも、体内の鉄が減っている可能性はあります。
ヘモグロビンは鉄とタンパク質が結合したものなので、
体内の鉄が減れば、そのうちヘモグロビンも作られなくなってしまう、
そうなるとヘモグロビンのはたらきである酸素の運搬ができなくなってしまいます。
そして鉄は
エネルギー産生、
甲状腺ホルモンの産生、
脂肪燃焼作用のカルニチンという物質の合成、
ドーパミンやセロトニンの産生、
コラーゲンの合成、
等に必要なものなので、
鉄が不足するとこれらが妨げられ、
エネルギー不足になったり……ということにつながってしまいます。
貧血と鉄というキーワードは結びつきやすいと思われ、
貧血だから鉄剤を飲む、意識して鉄分の多い食材を取る、
というのは分かりやすいと思いますが、
反対に
健康診断で貧血じゃないって言われたから鉄は気にしなくて大丈夫、
とは思い込まず、
ヘモグロビンの値だけに注目して貧血の判断をするのではなく、
血清鉄、フェリチン(貯蔵鉄)の値も総合して、
体の中はどうなっているのかなということを把握していけるといいなと思います。
ちなみに
鉄の吸収には胃酸の分泌が必要だったり、
ビタミンCやクエン酸とタンパク質を一緒に取ることで活用されるといったことがあります。
(詳しくは今回は割愛して、また今度ブログに書きますね)
今回の血液の話は、
これまで知らなかったこと、
知識が浅く理解できていなかったことがたくさんでした。
しっかり復習して身につけていきます!
最後までお読みいただいきありがとうございました。