のぼせやすいのは春だから?
投稿日:2020年03月23日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
桜が開花してすっかり春めいてきましたね。
(といっても今日は花冷えです…)
このところ、のぼせを感じている方が増えている傾向です
春の風
最近、風が強い日が増えています。
春は風が吹きやすい気候ですが、
強すぎる風は体に悪さを及ぼして病気を引き起こす可能性があります。
東洋医学で考える風の特徴として、
1、風は陽の性質で上部を犯しやすい
2、風は衛気を犯す
3、風邪による病は変化しやすい(遊走性)
4、風は百病の長
が挙げられます。
1について
陽は上に昇りやすい性質があるので、体の上部に症状が出ることが多いということです。
頭痛、鼻づまり、ノドの痛み、のぼせ…などが表れます。
2について
衛気というのは体の表面で働くバリア機能のようなものです。
この衛気のはたらきが低下すると、寒気、多汗、発熱などが表れます。
3について
風は動きやすく変化しやすい性質があるので、
風邪による病は症状があちこちに動いたり、経過が急になったりということがあり得ます。
4について
風は六淫の中で最も重要な発病因子であると考えられており、
他の外邪(湿や寒など)と一緒に体内に侵入して病を引き起こすことが多いといわれています。
現代では自然界のものだけでなく、
クーラーや扇風機による風や、車の窓を開けていて風をたくさん受けたというような状況でも
病や痛み、運動麻痺などを引き起こすともいわれています。
風自体はいい・悪いといったものではありませんが、
過剰・不足・異常は要注意なのです。
のぼせは春だから?
週に1回来院されているクライアントさんが、
先週いらした時、
「この一週間なんだかのぼせる感じで、足が冷えて…」
と話されました。
体の症状・変化は、
自分の体に何か異常が起こっているのか…と不安に感じますよね。
体のトラブルもあるかもしれませんが、
それ以外のことも考えられます。
それが気候の影響です。
さきほど書いたように、
風は上に昇る性質で体の上部に症状が表れる傾向があるので、
のぼせもその一つと考えられます。
自分の体の異常だと思うと心配になりすぎてしまうかもしれませんが、
季節の影響も考えられて、
時期が過ぎれば(時間の経過で)落ち着いていくと思えれば、
ちょっとは安心できるのではないでしょうか(^_^)
(私はこの「安心」が健康管理にとって重要だと考えています)
のぼせに対する鍼灸
のぼせは気や血が上に上っている状態ですので、
それを引き下げるようなツボを刺激します。
主に足(下半身)にあるツボを使っていきますが、
どのツボを使うかは、
舌や脈、腹の状態で体質に合わせて一人ひとりに対応したツボを選んでいます。
他に、
上部に溜まっている気を発散できるように、
頭部や首の後ろを鍼でごく浅く刺激する方法を取ることもあります。
施術後に
「頭に乗っていたものが取れたようです~」と表現したクライアントさんもいらっしゃいます。
※個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。
のぼせへの対処
顔はのぼせて足は冷えるという方には、
縄跳びをオススメしています。
体の上下運動をすることで、
体の中をかき混ぜるイメージです。
縄跳びがなければ、その場でトントンとジャンプするだけでもいいです。
「バランスボールはどうですか?」と聞かれましたが、
バランスボールもいいですね!
自分のやりやすい方法で体の上下運動をしてみてください。
他には、
ラジオ体操みたいに手を大きく動かしながら深呼吸するのもオススメです。
上に溜まっていた気がどんどん動いていきますし、
なによりもスッキリ感が得られると思います。
痛くて腕を上げられない、やると気持ち悪いという方は無理してやる必要はありません。
むしろ逆効果になってしまいますので避けてください。
あくまでも「気持ちよく体を動かせること」がセルフケアにとって一番大切なことです。
最後に予防としては、
過度に風を受けすぎないことです。
特に首の後ろから風の邪気が侵入しやすいので、
首回りが開きすぎている服を避けたり、
薄手のストールを巻いたりといった工夫をしてみてください。
このところ換気が重要視されていますが、
強い風が直接体に当たらないようにできるといいですね。
(先日オープンカーに乗っている人を見かけましたが、
風の邪気を受けないか、ちょっと心配になっちゃいました(笑))
のぼせでお困りの方はお気軽にご相談ください。