免疫のカギはTレグ細胞
投稿日:2020年05月04日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
今「免疫」という言葉に興味を持つ方が多いのではないでしょうか?
免疫力を上げたいですよね!?(^-^)
栄養学の先生から学んだことをみなさんにブログでお伝えします!
目次
ウィルス・感染は怖い!?
新型コロナウィルス感染が広まっている今、
感染しないように手洗いや消毒など対策を頑張られていることと思います。
それは素晴らしいことで、自分が感染しない、人に感染させない、ということはとても重要ですよね。
日常生活を送る中で新型コロナウィルスを怖い、敵だと思って、ゼロに排除することは難しいです。
どうしても排除したいというならば、滅菌室のような特殊な環境を準備するしかないですね…
ウィルスはどこにでも存在しているのを認識したうえで、
体内に入れないこと(←手洗いうがいで対策)、
体内に入ってもすぐにやっつける(←免疫力を上げる)、
ということが現実的です。
どちらも自分次第の行動でできますね!!
ウィルスの存在を過度に怖がっていると
体にストレスがかかり、
免疫力を下げることにもつながってしまうかもしれません。
ウィルスが存在していようとも、
自分でどうにか対処できると分かって、
感染予防対策をしながら安心して過ごしてもらえたらと思います。
自分は感染しないから大丈夫と思って無謀な行動をしている人もいるようですが、
きっとこれは根拠のない自信や勝手な思い込みだと思われます(実際にそういう人に聞いたわけではないのであくまでも推測ですが…)。
そうではなく、
自分でできる感染予防対策、免疫力アップ(重症化しない)対策を十分に取ることで、
根拠のある自信を持てると心穏やかに過ごせるのではないでしょうか。
免疫の働き
体にバイキン(ここでは細菌やウィルスも含めてバイキンと書きます)が入ると、
そのバイキンをやっつけようとして免疫細胞が活発に働きます。
この過程で熱が出たり、腫れたり、痛みが出たり…
つまり体が火事で炎症が起きている状態です。
この火事(炎症)がずっと続くことは体が消耗してしまって大変なので、
次に体は火事を終わらせるように消火活動に入ります。
この消火活動が抗炎症というシステムで、これによって症状が治まります。
バイキンが入ったら、火事が起きて、それを消火するという一連の流れが免疫です。
免疫=炎症+抗炎症
ということなのです!
抗炎症に活躍するTレグ細胞
抗炎症の時に活躍するのが
リンパ球の一種である「Tレグ細胞」という免疫細胞です。
Tレグ細胞が弱くてきちんと抗炎症できないと
ずっと症状(炎症)が長引いてしまうということになります。
病気になっても症状が軽い人、すぐに回復できる人は
炎症(火事)が起きても、Tレグ細胞が働いて素早く消火できているということです。
免疫細胞の70%は腸内に
体内の免疫細胞の70%は腸に存在しています。
Tレグ細胞も腸内に多くいます。
腸内環境を整えて、免疫細胞がいつでも活躍できるようにしておくことが重要です!
Tレグ細胞を元気にする栄養素
Tレグ細胞を元気にする栄養素は
ビタミンD
マグネシウム
水溶性食物繊維
亜鉛
ビタミンA
ビタミンC
タンパク質です。
免疫力アップのためのビタミンDとマグネシウム
ビタミンDは
しいたけやきくらげなどのキノコ類、
魚、
卵、
などに多く含まれています。
摂ったビタミンDが体内で力を発揮するためにマグネシウムも必要となります。
マグネシウムを多く含む食品は
あおさ、
ナッツ類、
大豆製品、などです。
そして食べ物以外では、
紫外線を浴びることによって皮膚でビタミンDを作ることができます。
外出自粛と言われている状況ですが、
一人でお散歩をして太陽に浴びることは免疫力アップにも重要です。
免疫力アップのための食物繊維
水溶性の食物繊維は腸内細菌のエサです。
エサを食べて元気になった腸内細菌が分解してできる酪酸という物質がTレグ細胞のエサとなります。
水溶性の食物繊維は
しいたけ、
ごぼう、
海藻類、
いも類
こんにゃく
などに多く含まれています。
免疫力アップのための亜鉛、ビタミンA・C
Tレグ細胞を含む免疫細胞は腸の中に多く存在すると書きましたが、
その免疫細胞が作られるのは胸にある胸腺という部位です。
胸腺で免疫細胞を作って育てていくのに、
ビタミンC、亜鉛、ビタミンAが必要になります。
代謝を進めるための酵素が必要なので、
酵素の源であるタンパク質も欠かせません。
ビタミンCが多く含まれている食材は
パプリカ、
ブロッコリー、
キウイ、
ピーマン、
ゴーヤ、
レモン、
などです。
亜鉛は
ナッツ類、豆類、
小魚、
牡蠣などの貝類、海藻類、
に多く含まれています。
ビタミンAは
かぼちゃ、
にんじん、
ブロッコリー
に多く含まれています。
タンパク質は
肉、
魚、
卵、
大豆などに多いですね。
(ちなみに…
先日ゴーヤーチャンプルーを食べたのですが、
ビタミンD、タンパク質の卵、
マグネシウム、タンパク質の豆腐、
ビタミンCのゴーヤー、
タンパク質の肉が使われているので、なかなかいいメニューだったと思います。)
Tレグ細胞の邪魔
ここまでTレグ細胞を元気にする栄養素について書きました。
栄養素を摂ることと同じくらい大事なのが、
邪魔するモノを止めることです。
Tレグ細胞の働きを邪魔するモノとしては
インスタント食品、
コンビニ弁当や市販の総菜、
ハム・ソーセージなどの加工肉、
飲酒、
喫煙、
コーヒー
などです。
風邪を引くと長引いてしまうという方は、
これらに心当たりはありませんか?
免疫力アップのために、控えることをオススメします!
免疫力アップは積み重ね
免疫力アップの栄養素と多く含まれる食材を書きましたが、
これらを1回食べたからと言ってすぐに免疫力が高まるわけではありません。
そして食べた物を吸収できる体であることが大事です。
食べ物から取った栄養素、皮膚で作られたビタミンDは、
体内に備わっている緻密なシステムが働くことによって、
その力を発揮して免疫細胞が活発になります。
(体のシステムって本当にすごいです!)
食事から体を作るには時間がかかります。
まさに日々の積み重ねが大事です。
これまで食事をおろそかにしていた方は今日から始めて、
ぜひ今後の免疫力に活かしてください(^-^)
こうやって免疫力アップのために
知識を得て、実践する(栄養素で食材を選ぶ)という行動は
自分の体を喜ばせてあげることにつながると思います。
ぜひTレグ細胞を元気にする栄養を摂って、
自分の免疫力に自信をもって、日々を過ごせますように!
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先生からいただいたイラスト入りの資料を待合室に掲示しています!!