お灸の臨床応用
投稿日:2021年10月06日
こんにちは!
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
先日女性鍼灸師フォーラムの第60回学習会、「お灸の臨床応用」に参加しました。
鍼よりもお灸が効く!?
オンラインでの学習会、
講師は愛媛県立中央病院の山岡傳一郎先生です。
山岡先生は医師ですが、臨床現場で鍼、灸、漢方を積極的に取り入れられている先生です。
その山岡先生は鍼もよく効くがお灸の方がさらによく効くと考えられているそうで、
今回はそのお灸の臨床応用について学びました。
灸法、炅法
直接皮膚にもぐさを乗せて行う灸法、
灸頭鍼やかざす棒灸を用いて輻射熱を利用する炅法(けいほう)。
不勉強な私は炅法という言葉を今回初めて知りました。
(言葉を知らずに、灸法も炅法も全部ひっくるめてお灸として捉えていました)
輻射熱は温かくてとても気持ちのいい刺激です。
直接灸も上手に続けることで気持ちいい炅法にできるというお話で、どちらも大事だなと思いました。
全体像を把握してツボを決める
患者さんの背景、既往歴、家族歴、日常生活動作、仕事など時系列で整理して、全体像を把握して一番合ったツボを選ぶというお話があり、まさにそのことが大事だなと感じました。
症状でツボを選ぶのではなく、お話をよく聞いて、体をよく観察をして、その人の全体をみることを私もこれからも大切にしていきたいです。
お灸はみんなが治療者
今回の学習会の中で印象に残ったことは、
お灸は鍼灸師や医師だけが行うものではなく、患者さん本人やご家族など誰でもができる療法であるということでした。
数百円程度で、やり方の指導を受ければ誰でも同じようにできるという点で、お灸をセルフケアに取り入れることで、病気の治療、症状の緩和、健康維持増進が期待でき、これからの超高齢化社会、医療費増大に大いに役立つと思われます。
みんなが治療者になれるようにお灸のやり方の指導、その人に合ったツボをお伝えすることが鍼灸師の役割ですので、積極的に指導を行っていきます。
逆子のお灸
学習会の中では、逆子に対するお灸の研究(論文)のお話、実際の症例のお話も聞くことができました。
足の小指にある「至陰」というツボの紹介や、ほかの末端のツボの効果の推測など興味深いお話でした。
そのほかにもコロナ後遺症に対する治療(ツボ、漢方)のお話や、直接灸刺激を模した機械の開発のお話など、とても勉強になりました。
鍼灸眞髄
山岡先生に紹介された「鍼灸眞髄」(代田文誌著)という本を早速購入しました。
鍼灸の名手、澤田健先生の教えを著した書物です。
症例がたくさん書かれており、ツボの使い方、灸のやり方が書いてあるので、しっかり読み込んでいこうと思います。
鍼灸を日々勉強
私は鍼灸師として9年目ですが、
学習会に参加する度に自分の知らないことがたくさんあるんだなと痛感します……
どんどん知識を増やし、技術を高め、経験を積んで日々勉強して、来院される方のお役に立てるように頑張っていきます!!
最後までお読みいただきありがとうございました。