寒い時期に逆子が急増。逆子には鍼灸治療を!
投稿日:2018年01月12日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
寒い日が続いていますね。
今朝の最低気温はマイナス2度だったようです。
最高気温はなんと6度!
こんな寒い時期には逆子のお悩みが急増します。
逆子には古くから鍼灸治療が効果的とされていますので、
逆子でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
目次
逆子とは?
通常胎児はお母さんのおなかの中で頭を下にした状態(頭位)でいます。
逆子とは、胎児の頭が上になっている状態を言い、骨盤位とも言います。
体が横たわっている状態の横位も、大きい意味で逆子と捉えられています。
胎児は子宮内の羊水中にプカプカと浮いている状態です。
胎児が小さく子宮のスペースが大きいようなら、ぐるぐる回転しますので、妊婦健診で逆子と言われても心配はありません。
妊娠30週頃になると自然に頭位におさまります。
妊娠32週を過ぎると一気に胎児が大きくなり、子宮内で回転するスペースが小さくなってくると、
逆子が治りにくいといわれます。
逆子の場合、自然分娩(経腟分娩)が難しいといわれており、帝王切開での出産になることが多いです。
逆子の原因
逆子の原因は明確にはわかっていません。
子宮の形
子宮筋腫
へその緒の長さ
胎盤の位置
羊水の量
胎児の頭の大きさ
冷え
血液循環不良
などが考えられています。
またはっきりとはわかっていないと書きましたが、
赤ちゃんにとっての言い分として、必ず何かしらの理由はあります。
頭が上になっていた方が居心地がいいんだ~
お母さんが忙しく動いていてお腹がかたく張っているから、赤ちゃんにとっては窮屈で回転したくてもできないよ~もうちょっとゆっくりくつろいでね。
お母さんもお父さんも今自分(赤ちゃん)のことにかまってくれないから、逆子になったら気にしてかまってくれるかな~
冷たい血液が来るから寒くて動けないんだ、温かい血液を送ってくれるといいな~
などお腹の中でも赤ちゃんはすでに意思を持っています。
健診で逆子と言われると、いろいろと心配や不安が出てくるかもしれませんが、
まずはお腹に話しかけてみて、赤ちゃんの言い分を聞いてあげられるといいですね。
逆子の治し方
妊娠30週あたりまでは何もせず様子見であることがほとんどです。
妊娠30週を過ぎてから逆子だと、逆子体操や寝る向きなどを指導されることがあります。
(病院や医師・助産師によって、指導内容は異なります)
また、外回転術といって、医師がお腹の皮膚の上から力を加えて、回転させる方法もあります。
自分でできる逆子対策
先に書いたように、逆子体操や寝る向きは自宅でできます。
それ以外にもできることはあります。
逆子の原因は明確にはわかっていませんが、
逆子治療目的で来院される方のほとんどが、足先が冷えています。
冷えが大きく関係していると考えます。
自分の足を触って「冷たい」と感じたら、ぜひ足を温めることを実践してみてください。
厚手の靴下をはく、(足の裏が火照る場合は、レッグウォーマーで足首を覆う)
湯たんぽを使用する、
足湯を行う、
足の指をグーパー動かす、
足をマッサージする、
等です。
お腹が大きくなってくると、浴槽をまたぐのがしんどい・怖いという理由で、入浴しない方が多くいます。
本来は入浴して全身を温めるのが理想ですが、
しんどい・怖い思いをしてまで入浴しようとはなかなか思えませんよね…
その場合は大きめの洗面器やバケツにやや熱めのお湯(43℃くらい)を張って、
足首がつかるように足湯をしてみてください。
気づいていない方が多いのですが、
足先が冷たいというのは、足先まで温かい血液が通っていないということで、
その場合は足の爪が青紫色になっていたり、足の指が真っ白だったりします。
足湯をしているとだんだんその色が赤みを帯びてきて、ほんのりピンク色になってきます。
この色の変化に気づいてあげましょう。
またお湯につけている足だけでなく、上半身や手など全身的にポカポカしてきたら大成功です。
これで血液循環が良くなりますので、その後ゆったり過ごしている時に胎動が増えるのを感じられることが多く、
そんな時に赤ちゃんはグルっと大きく回転してくれます。
※効果を保証するものではありません。
逆子に対する鍼灸治療
古くから逆子に対しては鍼灸治療が行われています。
これはお腹に直接鍼灸刺激を与えるのではなく、
手足のツボを刺激して、母体の全身循環を良くすることで、
骨盤内の血流を高め、子宮を柔らかくしてスペースを広げること、
そして胎盤を通じて胎児にたくさん酸素や栄養が届いて胎動が活発になり、胎児の頭の重みによって、
頭が下に回転することを目的としています。
妊婦さんそれぞれで冷えやむくみ、便秘、睡眠不足などのお悩みがあるので、それぞれに対応して、
全体的にお母さんも赤ちゃんも心地よく過ごせることが一番重要だと考えています。
逆子に対するお灸
自宅でできる安全なお灸も血液循環を良くするのに有効です。
足の小指の爪の際にある「至陰」というツボや内くるぶしのやや上にある「三陰交」というツボをよく使います。
(これは一例で、その方のお体の状態をみて、最適なツボを選んで刺激を加えます)
自宅で行う場合はライターを使って簡便にできる「台座灸」が適しています。
(これはドラッグストアでも販売しています)
当院では、良質なもぐさを使って、ごく小さくひねり、直接皮膚にお灸を行います。
台座灸よりも深く熱刺激が入るので、より骨盤内への循環促進に効果があります。
(熱さの感じ方としては、ほんの一瞬「チクッ」と感じる程度です)
逆子が治るのはいつまで?
自然に逆子が治るのは妊娠30週くらいまでと言われています。
しかし出産直前で治る方もいます。
過去には、妊娠37週で治った方もいました。
この方は逆子が治らずに帝王切開の予定日が決まり、前日に入院した際のエコー検査で逆子が治っているのがわかり、帝王切開はもちろん中止、その後自然分娩できました!
36週の健診時に逆子が治っておらず、「もうダメかも…」と思うこともあったそうですが、
最後までできることはやる!と決めて、毎日お灸を続けたところ、見事に赤ちゃんは回転して頭を下にしてくれました。
自然分娩を望んでいた方でしたので、逆子が治った報告を聞けて、本当に良かったです!!
最後まであきらめないことが大事ですね。
逆子鍼灸治療へのよくある質問
逆子治療目的で来院される方は、鍼灸治療を受けること自体初めての方がほとんどです。
よくある質問をまとめました。
Q. 鍼は痛いですか?
A. 鍼は刺さる瞬間は何も感じないか、感じても毛抜きのように少しチッとする程度です。鍼が奥に進んだ時は、やや重いようなズーンとする感覚を受ける方もいます。この刺激は私がコントロールできますので、刺激が強すぎるようでしたら、遠慮なくおっしゃってください。
Q. お灸は熱いですか?
A. 直接皮膚にもぐさを乗せて行うお灸は、一瞬チクッと熱さを感じます。もぐさはごくごく小さいものを使いますので、熱さを感じた時点でもう終わっていますので、ほんの一瞬です。これを体の反応をみながら何度か、あるいは何か所か行います。
台座がついているお灸は、だんだん温かさを感じて、ピークになったときに熱さを感じる場合があります。熱くて我慢できないような場合は、すぐに外します。(我慢できる程度でしたら、ピークが過ぎてからも余熱で刺激が入りますので、しばらくそのままにします)
Q. 感染が心配です。出血はしますか?
A. 鍼はすべて滅菌・使い捨てのものを使用しますので、感染の心配はありません。手指消毒も十分に行っております。ごくまれに出血することはありますが、圧迫することですぐに止血します。
Q. (前回の健診から日が空いているので、今)もし逆子が治ってたとして、今日鍼灸を受けることでまた回転して逆子になっちゃうことはありますか?
A. 心配いりません。鍼灸で胎児を直接回転させるということではないので、ご安心ください。あくまでも目的は母体の血流促進です。頭位の状態で鍼灸を行うことは安産にもつながります。
Q. 何回通えば治りますか?
A. 何回で治るとは言い切れません。1回で治る方もいれば、5-6回通って治った方もいます。また100%治るとも言い切れません。
Q. どのくらいのペースで通えばいいですか?
A. 週2回のペースです。次の健診までに3・4日おきに等間隔で通ってください。
Q. 妊娠34週なのですが、鍼灸治療を受けることはできますか?
A. はい、できます。胎児が大きくなるにつれ、子宮のスペースとの兼ね合いで、回転しにくくなるかもしれませんが、あきらめずに最後まで治療できます。
Q. 逆子が治った(回転したときの)感覚って自分で分かるものですか?
A. 当院のクライアントさんにお話を伺うと、感覚が分かった方と分からなかった方、どちらもいます。
分かった方は、ものすごい大きな胎動を感じたあとなんとなく収まった感じがして、翌日の健診で逆子が治っていたというお話や、今までみぞおちの下で触れていた胎児の頭の硬さが、大きな胎動の後に触れなくなったというお話です。
分からなかった方は健診で逆子が治っていたと聞いて喜ばれています。
Q. 鍼灸に通う以外に自分でできることはありますか?
A. はい、あります。来院時のお体の状態をみて、効果的なセルフケアを具体的に指導しますので、一度ご来院ください。また、自宅で毎日お灸を行うようにツボの位置をお伝えし、お灸をお渡ししています(料金に含まれています)。自宅で使うライターと灰皿はご用意ください。
これ以外に不明な点、聞きたいことがあれば、
お気軽にお電話、LINE、Facebookメッセージ、メールにてお問い合わせください。
理想的なお産を目指す
逆子を治したい方に理由を聞くと、
自然分娩で産みたい(経験してみたい)
無痛分娩の予約をしているから
手術や麻酔が怖い
帝王切開後の傷が痛そう
(上の子がいるので)入院期間を短くしたい(一般的に自然分娩よりも帝王切開の方が入院期間は長くなります)
等です。
出産には様々なスタイルがあり、きっとどれもが正解です。
逆子は治さないといけないものではありません。
帝王切開を受け入れている方もいます。
自然分娩で産みたい方にとっては、逆子が治った方がいいねということだけです。
(リスクは高いですが、逆子で自然分娩できる場合もあります)
逆子を治して自然分娩で産みたいと願われている方に対して、
鍼灸治療でお役に立つことができればうれしいです!!
お気軽にお問合せください。