お灸キャラバン
投稿日:2025年04月23日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです。
4月20日行われた女性鍼灸師フォーラムの第6回お灸キャラバンに参加してきました。
逆子のお灸 実技セミナー
午前中は辻内敬子先生による「逆子のお灸実技セミナー」でした。
先日オンラインで逆子鍼灸についての座学を受け、それをもとにした実技のセミナーでした。
逆子の妊婦さんに考えられる東洋医学的なタイプ分類を、参加者自身でもしてみてグループになってそれぞれの足に触れながら意見交換、刺激の強弱などを話し合いました。
普段クライアントさんのお体に触れての判断は自分ひとりで行うので、みなさんの意見を聞くことができて新たな視点の発見などとても有意義でした。
逆子でよく用いられる至陰というツボに自分で直接灸をしてみたり、棒灸をしてみたりしての体の可動域や片足立ちのバランスなど前後で変化を確認して面白かったです。
続いて妊婦さんのお体の見方、施術の体位、1本の鍼でのお体の変化などを学び、二人一組になって実践してみました。
三陰交というツボに細い鍼を用いて少し刺激しただけで、首肩の筋肉の張りがすっかり緩んで驚きでした!
優しい刺激でも体は十分に変化することを実感したので、より負担の少ない方法で施術していきたいと思います。
「お灸じゃないと治せない」
午後は宮川浩也先生による「経穴灸と経脈灸 お灸じゃないと治せない」というテーマの講座でした。
宮川先生のお話が面白くて、どんどん引き込まれていきました。
治療とは、情報を集めて分析し、治療計画を立て、それに基づき処置をするという全体をさすこと。
説明されると当たり前に感じるかもしれませんが、話を聞いて体に触れて情報を集めることやなぜその処置をするのかの理由を言葉で説明できることの大切さがよく分かりました。
宮川先生のこれまでの臨床経験のお話をきいていると、病院受診でよくならなかった方が鍼灸で救われたという方がたくさんいると知れて鍼灸師としてとても励みになりました。
ただし全部が全部鍼灸で解決できるわけでもないですし、心の問題を抱えている方に関しては宮川先生もスランプを抱えたこともあったようです。少しでも楽になる、少しでも明るい希望となるようにクライアントさんとの関係性もとても大事なのだなと感じました。
実技では参加者のお体をお借りして、情報収集のポイントを教わりました。
お体を見て聞いて触れて、滞りや冷えや熱を見つけ出して、必要な部位に処置をすること。
腰痛を訴えていてもお腹側の経脈での滞りが見つかれば、お腹にお灸をすると腰が楽になるといった事例を学びました。滞りが解消されると前後や上下でバランスが整って楽になるようです。
また知熱灸・灸頭鍼用のもぐさを準備してみたり、ばね指・へバーデン結節への知熱灸を見学したり、腹部や三陰交への灸頭鍼を見学したりしていたら、あっという間に時間が過ぎて終わりの時間になってしまいました。
まだまだ学びたかったです。
灸頭鍼用の鍼ともぐさをいただいたので、さっそく自分にやってみました。
温かくてとても気持ちがいいです。
練習をして安全にできるようになったら施術にも取り入れていきます。
この一日はかなり濃い学びの時間となりました。
リアル対面で鍼灸師さん(鍼灸学生さんもいました)とご一緒する機会があまりないので、その交流も楽しかったです。
鍼灸師としてますます精進していきます。