首が回らない痛みの原因は?対処は?
投稿日:2018年02月08日
こんにちは
横浜市 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
顔を左に向けると痛みが出るというクライアントさんがいらしたので、そのことについて書いてみます。
首を回すと痛みが出る
2,3日前から、左を向くと左首~肩にかけて痛みが出るというクライアントさん。
思い当たることとしては、
「重いものを持ったからかなぁ……でもそこまで重くもなかったし……なんででしょう?」
という曖昧な感じです。
体をみてみると、
体幹でひねる動きは左右差なくでき、
首の回旋(顔を左右に向ける動き)では、右はスムーズにできて、左に向くと左首・肩に痛みが出ます。
股関節の動きは深く曲げることと内側・外側にひねること、どれも左がやりづらい、
ひざの屈曲は右の方が曲がりにくい、
といった感じで、左右のバランスが崩れている状態でした。
筋肉に触れると、
痛みを訴える付近の筋肉の張り以外にも、左右ともあごや耳の周囲の筋肉も硬くなっていますが、
本人の自覚はありません。
筋肉を押したりつまんでみたりすると、「あー痛いです。すごいゴリゴリしてますね」と張っていることに気づきます。
無意識のうちに歯を食いしばっており、
咬筋、側頭筋、斜角筋、胸鎖乳突筋といった筋肉が常に収縮している状態になっていたようです。
本人の自覚はなくても、
筋肉としてはずーっと力が入り続けている状態ですから、それは疲れちゃいますよね……
話をよく聞いてみると、
「そういえばこないだすごい緊張したことがあって……それでぐっと力が入っていたのかもしれないです……」
とのことです。
緊張で体がこわばってしまったんですね。
緊張している時は余裕がないから、体がこわばっていることにも気づけません。
気づいていないので、「こわばっているから緩めよう」という発想は生まれることなく、
ずっと頑張ってこわばり続けてしまいます。
それで痛みが出るのも無理はありません。
治療は、まず土台である下半身から緊張を緩めていきます。
その後硬くなっている筋肉にピンポイントで最小限に鍼治療を行いつつ、
背中・腰の緊張を緩めたところで、だいぶ可動域が変化しました。
さらに骨盤を中心に、上半身~下半身をすべてつなげるように動いてもらうと、ますます楽に動かせるようになりました。
顔を左に向けた時に痛みはまだ残ってはいるものの、
他の部分のバランスが取れて楽に動かせるようになっているので、もう大丈夫です。
体が緩んだので、次第に首も動かしやすくなっていきます。
※個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。効果には個人差があります。
首が回せないときの対処
首を回すと痛みが出るとき、どのように対処しますか?
湿布を貼る
冷やす
マッサージする(マッサージを受ける)
など、
痛みが出ている部分にアプローチする方法が一般的でしょうか。
これでは一時的に痛みが和らいだとしても、すぐにまた戻ってしまったり、
逆に痛みが悪化してしまう場合もあります。
なぜ痛みが出ているのか、原因をしっかり見極めることが先決です。
上記の症例では、精神的な緊張が全身的に体をこわばらせて、
特に食いしばりが強く出ていたために首肩付近に痛みが出たと考えられます。
首肩付近の痛みは結果であるため、その局所にだけアプローチしてもその効果は一時的です。
緊張してしまう原因は人それぞれだと思います。
初めての経験、
怒られたくない、
失敗したくない、
いい人に見られたい、
知らない場所にいる、
うまくいくか心配、
など。
これはその人の価値観(思い込み)から起こるものです。
価値観にいい・悪いはないので、何が起きても大丈夫ですし、
自分はこういう価値観を持っているんだなと気づくだけで十分なのです。
原因に気づいて、リラックスして全身的なこわばりを緩め、体のバランスを整えることで、
首肩の痛みも次第に消えてくれます。
精神的な緊張のほかにも、
胃腸のトラブル(暴飲暴食)、
冷えなども原因になることが多いです。
原因に気づくことができれば、もうその時点で体は治る方向に向かっています。
いかに「気づくか」が大事なポイントです!!
体に問いかける
痛みが出た時は、誰もが痛みに意識を向け、そこだけに気を取られがちになります。
でも一歩引いて、
「なぜ痛みが出たのか?原因は何だろうか?」と体に問いかけてみてほしいのです。
体はすべてつながっていますし、(痛みが出ている局所だけの問題ではないですし)
ましてや体と心は一つなので、体の面だけでなく心の面にも目を向けて、
広い視野で自分の心身と向き合ってみることが重要です。
しっかりと向き合うことで、体が答えを教えてくれますので、
自分の体を信じてあげましょうね。
それでも体が何を伝えたいのかわからないときは、
私が気づくお手伝いをしますので、ご安心ください(^^)
食いしばりの対処
最後に一つ。
食いしばるクセがある方に向けての対処法です。
(食いしばりやすいクセがあるという特性を認識しているだけでも、一歩前進です!)
食いしばりは無意識に起こっていることが多いです。
食いしばっていることに気づいた時点で、意識的に緩めてあげればいいのです。
それは口を開けること。
口が開いている時は、どんなに頑張っても食いしばることができません。
この時点でもう体は緩んでくれます。
文字にして書くと当たり前のことを言っているだけなのですが、
自分の口が今どうなっているか、本当に無意識なことが多いんですよね。
なので、意識的に口を開けます!
口をパカッと開ける。ただこれだけです。
上級者(?)になったら、
口を開けて変顔をしてみます。
その変顔を鏡で見て(もしくはイメージで捉えて)、
自分に対してクスっと笑えたら、
肉体的な筋肉も緩みますし、精神的な緊張も緩んで、一石二鳥です。
恥ずかしいと思う方は、トイレやお風呂等、一人きりになれる場所でぜひやってみてください♪