人工授精と妊活鍼灸
投稿日:2018年07月09日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
今日は不妊治療、特に人工授精と妊活鍼灸についてのブログです。
人工授精とは
人工授精は、基本的に
採取して調整した精子をチューブを用いて直接子宮腔内に注入する方法で、
自然妊娠に近い治療法です。
(子宮腔内ではなく、卵管内や腹腔内に注入する方法もあります)
男性側は、自宅または病院内でマスターベーションによって精子を採取します。
(自宅で採取した場合は、容器に入れて持参します)
その精子を機器にかけて洗浄、濃縮するなどして
運動率のいいもの、奇形のないものに調整して準備します。
基本的には人工授精当日に採精しますが、どうしても無理な場合は、
事前に採精して凍結したものを使うこともあります。
女性側は、自然周期による方法と、卵巣刺激による方法があります。
自然周期による方法では薬剤を使わずに、卵胞の大きさやホルモン値をチェックして排卵の時期を見極め、ちょうどいいタイミングで、調整した精子をチューブを用いて子宮腔内に注入する方法です。
(ここでいうちょうどいいタイミングとは一般に、
LHという排卵直前に急増するホルモンが尿中に多量に出た翌日に人工授精を実施することが多いです)
卵巣刺激による方法とは、排卵誘発剤などの薬剤を用いて、卵の成長を促したりスムーズに排卵できるようにコントロールしたうえで、精子を子宮腔内に注入する方法です。
(hCGというホルモン剤を投与すると36~40時間後に排卵するので、hCG投与の36時間後に人工授精を実施することが多いです)
人工授精の適応
人工授精が特に有効とされるのは、
・性交障害(ED、射精障害、性交痛、精神的なものなど。)
・頸管粘液不適合(ヒューナーテスト陽性の場合。女性の頸管粘液がパートナーの精子に対して抗体を持っているがために、頸管内で精子が死滅してしまい、その先の子宮・卵巣に進めない状態。人工授精ではチューブを使用するので、精子が直接頸管粘液に触れずに子宮内、卵管内に到達できる)
・軽度の乏精子症、精子無力症(精子の数が少ない場合や運動率が低い場合、採精後の精子を調整することで、質のいい精子を効率的に子宮内に送り込むことができる。乏精子症や精子無力症の程度が高度な場合は顕微授精を検討する必要がある)
です。
人工授精のメリット・デメリット
メリットは、
性交障害、頸管粘液不適合(抗精子抗体陽性)、軽度の乏精子症、精子無力症の場合に、妊娠の確率が上がる(ことがある)
二人のスケジュール等の理由で、排卵間際の妊娠しやすいタイミングに性交できない場合に有用
低侵襲(痛みを伴うことや細胞を傷つけるような処置が少ない)
自然妊娠に近い方法なので生殖医療に対する抵抗感が少ない
体外受精と比較すると経済的な負担が少ない
以前担当していたクライアントさんで人工授精を行っていた方は、
「お互いに仕事で疲れていて平日にセックスするなんて絶対に無理だから、人工授精をしているんです。絶対にその方が楽で効率がいいし。」と話していました(^-^;
パートナー同士で納得していれば、それもアリですよね!!
(この方は卵巣刺激での方法を行っていたため、連日仕事の合間に病院に通ってその結果妊娠!!
人工授精が楽で効率がいいといいながらも、仕事と治療の両立は大変だったと思います。鍼灸に通って、血流を良くするためにスクワットを始めたり、野菜をたくさん食べるようにしたり、水をよく飲むようにしたりと、これまでの生活習慣を改善して、とってもよく頑張りました!!)
※個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。
人工授精のデメリットは、
原因不明の不妊症の場合、人工授精を行っても妊娠の確率が上がらない場合がある
(時間とお金の無駄になってしまうこともある。体外受精に切り替えてチャレンジしたほうが結果が早く出る場合もある)
女性が卵巣刺激方法をしている場合(成熟卵が2つ以上育った場合)、多胎妊娠になる可能性がある
(多胎を望んでいたり、その可能性を受け入れている場合はデメリットとは言えませんね!)
などです。
鍼灸整体で妊娠しやすい体づくり
なかなか妊娠しない場合、
何らかが妊娠できる力を阻害していると捉えます。
鍼灸整体で、その阻害しているものを一つひとつ取り除いていって、
本来持っている妊娠できる力を発揮できるように体を整えていきます。
阻害しているものはひとそれぞれですが、
冷え、ストレス、自律神経の乱れ、睡眠不足、運動不足、運動のしすぎ、食生活の乱れ、暴飲暴食、栄養不足、便秘、血流不全、肩こり、目の使い過ぎなどが挙げられます。
一見不妊とは関係ないように思えることでも、実は大事なことだったりもします。
体質改善をして健康な体になることが、妊娠しやすい体につながります。
鍼灸整体でそのお手伝いをしていきます!
また、妊娠しやすい体づくりには、毎日の生活習慣を見直すことも大切だと考えています。
日常生活のアドバイスをしていきます。
アドバイスを受けて、素直にすぐに行動できる方は、
体がいい方向に変わっていくのが早いです(^-^)
人工授精と妊活鍼灸のQ&A
よくある質問をまとめました。
Q. 人工授精をしているのですが、いつ(どのタイミングで)鍼灸を受ければいいですか?
A. 残念ながら1回で絶対に妊娠できるツボというものはありません。妊活鍼灸ではお一人おひとりの体質・体調・生理周期に応じて治療を行い、妊娠しやすい体を作ること、そして妊娠を維持して出産することを目的としています。
ですので、いつ、どのタイミングでも鍼灸を受けられます。
生理周期・病院での治療内容について具体的にお話を聞かせてもらって、その日の体をみたうえで治療を行います。
卵の育ちがゆっくり目な方には、生理~排卵までの間に何度か鍼灸を受けるといいですし、
人工授精の後には着床しやすくするように子宮内の血流を高めるようにしていきますし、
高温期が短い方には、排卵後により体を温めることに主眼を置いて治療していく、といった具合です。
Q. 妊活鍼灸にはどのくらいのペースで通えばいいですか?
A. 年齢・体質等によりますが、1-2週間に1度のペースです。年齢が高い方ほど、間隔を空けずに1週間に1度のペースで来てもらうといいと思います。定期的に来院される方は、体の変化や結果が出るのが早いです。
Q. 40歳を超えていて卵子が老化していると言われました。まだ妊娠できますか?妊活鍼灸を受けることはできますか?
A. はい、もちろんできます。確かに年齢が高くなるほど妊娠率は下がるため、絶対に妊娠できるとは言えません。しかし今までと同じことをしているだけでは、どんどん卵子は老化し妊娠率もどんどん下がっていきます。少しでも妊娠しやすい体を作るためには、今すぐに行動を起こすことをオススメします。
Q. 以前不妊のクリニックに通って人工授精をしていたのですが、今はお休みしています。その状況ですが、妊活鍼灸を受けに行ってもいいですか?
A. はい、大丈夫です。当院には病院に通われている方も、今は通われていない方もどちらも来院されています。病院での治療をお休みされている間に、体質改善をして自然妊娠をされた方もいます!!
Q. 妊活鍼灸に興味はあるのですが、鍼が怖いです。それでも(お灸だけとか整体だけとかでも)受けられますか?
A. はい、受けられます。鍼に恐怖感を持たれている方は少なくありません。はじめに実際に鍼を見てもらったり、体が受ける感覚などを説明したりします。そこで納得していただければ鍼を行いますし、やっぱり怖いとなれば、お灸だけ、整体だけなどで妊娠しやすい体づくりを行っていけます。安心してお越しください。
Q. 妊娠してからも鍼灸を続けることはできますか?
A. はい、できます。母体の体調を整えて、お腹の中の胎児の成長・発育を促して、妊娠の維持・流産の予防を行っていきます。
Q. 二人目不妊で妊活中です。子供を連れて行ってもいいですか?
A. はい、お子さま連れの来院は大歓迎です。施術中にお子さまが飽きてしまわないように、お気に入りのおもちゃや絵本をご持参ください。(院内にもいくつか用意はあります)
Q. 妊娠するために自分でできることがあればやりたいです。何をすればいいですか?
A. そのやる気が素晴らしいです!セルフケアとして毎日自宅でお灸をしてもらいます。お灸をするツボの位置ややり方はその都度お伝えします。(来院時に自宅用のお灸をお渡しします。料金に含まれています。)
そのほかにも、体質や体調をみたうえでのお一人おひとりに合ったセルフケアを適宜お伝えしていきますので、まずは一度ご来院ください。
毎日自分の体のケアをすると、それだけ妊娠できる体に近づいていきます!!
Q. 夫の精子の状態もよくありませんでした。二人で妊活鍼灸を受けることはできますか?
A. はい、できます。妊娠はパートナーあってこそのものですので、お二人そろっての妊活鍼灸は非常に有効だと思います。妊活目的と前面に出さなくても、以前ご主人が肩こり・腰痛のケアで鍼灸整体を受けて、その次の精液検査で数値が改善していたこともあります(^-^)
ただし、ベッドが一台ですので、お一人ずつ順番での治療となります。
Q. 予約はどのようにとればいいですか?すぐに埋まっちゃいますか?
A. 予約はLINE、お電話、Facebookメッセージ、メールにて承っています。詳しくはこちらのページをご覧ください。
土日祝は割と予約が埋まりやすいです。予定がわかり次第お早めにご連絡ください。
Q. 仕事帰りに妊活鍼灸に通いたいです。平日20時までと見たのですが、一番遅い予約は何時に取れますか?何時に入ればいいですか?
A. 平日は最終受付時間が20時ですので、一番遅い予約は20時です。20時に来ていただければ大丈夫です。
Q. 妊活鍼灸はいくらですか?
A. 1回7560円です。現金払いのほかにクレジットカード払いもできます。(初回のみ、別途初診料2160円がかかります)
じっくりと定期に通える方にはリーズナブルなプランをご用意していますので、詳しくはLINEやお電話でお問合せください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ご不明な点、何か聞いてみたいことがあればお気軽にお問合せください。
望んでいる妊娠ができ、無事に出産の日を迎えられるようにサポートしていきます!