香りでリラックス
投稿日:2018年08月05日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
当院に定期的にメンテナンスで通われているクライアントさんの中に、
自宅でお香をたいてリラックスしているという方がいます。
香りは本能を刺激する
香りは嗅覚で感じとります。
詳しく書くと、
鼻の粘膜に嗅細胞(きゅうさいぼう)があり、
香りを嗅ぐとその嗅細胞が刺激され、電気信号となり、大脳に伝わります。
人間の大脳は、性質によって大きく二つに分かれます。
一つは灰白質といって、神経細胞体が集まっているところで、知的活動などをつかさどる部分です。
これは大脳の表面に多く見られ、他の動物と比べて人間で特に発達しています。
もう一つは白質といって、神経線維がたくさん集まっている部分で、主に情動や本能に関わる部分です。
これは大脳の中心部に多く見られます。
嗅覚以外の感覚神経は、間脳の視床という部分を経由して大脳に届くのですが、
嗅覚は鼻から大脳に直結しています。
嗅覚の情報は白質にある扁桃体という部分へ届き、
それが快感ならその香りは好きだとなり、
不快なら、その香りは嫌いという反応をします。
香りを嗅いだときに、
『いい香り~』と認識して、快感を感じるか、
『くさいな~』と認識して、不快感を感じるか、
思考ではなく本能で感じ取っているのです。
人間の原始感覚の大元は、快か不快の二つです。
快を感じているときは、
自律神経は安定して、
リラックスして、
免疫力は向上します(^-^)
逆に不快を感じている時は、
自律神経は乱れ、
イライラして、
免疫力は低下します(*_*)
いい香りを嗅いで、本能的にリラックスしたいものですね!
リラックスできる香りとは?
アロマオイルやお香、香水、ルームフレグランスなどは、それぞれにたくさんの種類の香りがあります。
一般論としてのいい香り、悪い香りというのはなくて、
その時自分が心地よい(快感)と感じる香りが 、自分にとってのいい香りということです。
同じ香りでも、
日や時間帯によって、
心地よいと感じる時もあれば、
そうでもないという時もあります。
その時の自分の本能を信じて、
『心地よい』という香りを選ぶのをオススメします。
逆に『イヤーな感じがする』、『くさいな』『なんかイライラする』という香りは、本能の不快を刺激してしまうので、
場所を変える、消臭剤を使うなどしてシャットアウトしてくださいね。
嗅覚は慣れやすい
タバコ嫌いな人が、タバコ臭の立ち込める飲食店に入った時、
その臭いに一瞬「うっ」と感じる時と思います。
しかしほんのしばらくするとその臭いに慣れて気にならなくなります。
(もちろんずっと不快感を感じ続ける人もいるでしょうが……)
それだけ嗅覚には慣れやすさ(順応性)があるのです。
その時の自分にとって心地よい香りなら慣れてOKですが、
不快な刺激を長く受けるのは体にとって良くないので、
瞬間瞬間で嗅覚を働かせて、
もし不快に感じるようなら、すぐにシャットアウトしましょう。
当院の香り
院内では特別な香りの演出はしていません。
施術室ではお灸を使うので、
もぐさの香り・線香の香りが漂っています(^^)
世の中、人によってはもぐさの香り・線香の香りを不快に感じる方もいますが、
当院にいらっしゃる方はみなさんこの香りが好きなようです。
初めて来た方で施術室に入ってすぐに
「いい香り!これはお香を炊いているんですか?」と聞かれる方もいます。
本能でお灸を求めているのでしょうかね(*^_^*)
実際にお灸を始めると、香りに更に心地よさを感じるようで、リラックスしてもらっています!
お灸の芳香作用
お灸の効果は血流改善などいろいろとあるのですが、
その中の一つに芳香作用というものがあります。
お灸の香り(もぐさ・線香の香り)を嗅ぐことで、リラックスできるという作用です。
お灸は熱いから効果がある、と思われている方もいますが、
熱くしなくても、その香りを嗅ぐだけでもすでに一部の効果が現れているのです。
また若い人にはお灸の香り=古くさいというイメージで避けられることもあるようですが、
今は「バラの香り」など、華やかな香りがする商品が販売されているので、
自分の気に入る香りを見つけて、お灸をするのもいいかもしれません。
実際に火を使うお灸では、
その芳香作用に温熱作用がプラスされて、
造血作用、免疫作用などの嬉しい効果が相乗効果で現れます!!
香りで思考を鎮める
はじめに書いたように、嗅覚は大脳の中心部の本能の部分を刺激します。
表面の思考の部分はいったんお休みしてくれるので、
日頃考え事が多い、仕事でいつも頭をフル回転させている、というような人にとって、
香りに集中することは、思考を鎮めるのにもってこいの方法です。
頭痛、肩こり、目の疲れ、不眠、眠りが浅い、憂うつ……
これらは思考が活発になりすぎて、体が全然休まっていないことが一つの原因と考えられます。
仕事の休憩時間、家事の合間、寝る前のひと時に、
ちょっと時間を取って心地いい香りを嗅いで、
自分の本能を感じてあげると、体は本来の働きを発揮できるようになり、
処々の症状は治まるようになります。
今までなんとなくアロマやお香をたいていた方は、
今日から香りと本能を意識してみてくださいね♪
深いリラックスを得られると思います!!
香りの効果だけでなく、さらに温熱効果を受けたい方はお灸がぴったりです。
脈、舌、お腹の状態をみて、
あなたに合ったツボをみつけてお灸をしていきます(^◇^)
お気軽にお問合せください。