足ツボでセルフケア
投稿日:2018年12月13日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
昨日は
企業の健康管理室に勤務する看護師の先輩からの依頼で、
足のツボについてレクチャーしてきました(^-^)
(イラストは「ツボ単」NTS出版より)
看護師の活躍の場
看護師が活躍する場所や対象はいろいろとあり、
病院(病棟・外来・手術室など)、
クリニック、
施設、
患者宅(訪問看護)、
市民(地域看護)、
会社(産業看護)、
高齢者、
成人、
小児、
障碍者、などなど
挙げきれないくらい様々です。
そんな中で今先輩が活躍するのは、企業の健康管理室。
企業で働く社員さんの健康管理を担っています。
健康診断結果の管理、その後のアドバイス・フォロー、受診・精密検査への勧告、
病気予防、
病気を抱えながら働く方のサポート、
など幅広く活動しているそうです。
(ちなみに、ワタクシ以前は看護師として大学病院で働いていました。
その時にお世話になった先輩のことです)
足ツボでセルフケア
企業の健康管理室に勤める先輩は、
定期的に社員さん向けに健康教室を企画実施していて、
今回は社員さんからの要望で、
足ツボ、足裏マッサージをやりたいとのこと。
「ツボといえば立野さん!」と思い出していただき、
お声がかかりました。
(↑こうやって「鍼灸師:立野」の認知度が上がっていると感じられると嬉しい限りです。
ありがとうございます!)
足ツボ、足裏マッサージを社員さんにセルフケアとしてやってもらうために、
どのような進め方で、どんなポイントでやればいいかという相談でした。
一般に足ツボというと
こんな感じ↓のを思い浮かべると思いますが、
これは反射区と言って、鍼灸師が扱うツボとは異なります。
先輩は既に反射区について勉強されているので、
私は鍼灸師として東洋医学の側面からお話しさせてもらいました。
足のツボは内臓につながっている!?
ツボは全身(体表)に数多く存在していて、
それらはとあるルート(経絡≪けいらく≫といいます)でグループとしてつながっていて、
さらには内臓にまでつながっているのです。
例えると、
ツボはバス停、
ルートは路線図、
車庫が内臓のようなイメージです。
簡潔に書くと、
ツボのルート(目に見える路線図)と内臓は
胸→手の親指(肺)
手の人差し指→鼻(大腸)
目→(体の前面)→足の人差し指(胃)
足の親指→側胸部(脾)
わきの下→手の小指(心)
手の小指→耳(小腸)
目の内側→(体の後面)→足の小指(膀胱)
足の裏→鎖骨の下(腎)
胸→手の中指(心包)
手の薬指→眉の外端(三焦)
目の外側→足の薬指(胆)
足の親指外側→胸(肝)
これは本当にザックリ書いていますし、
実は目に見えない裏ルートもあったりして、
(例えば肝の裏ルートは生殖器を通っていたり)
かなり複雑なのですが、
このブログでは全部を書ききれないので、
軽く読んでみてください。
また聞いたことのない言葉、読めない単語などは、読み飛ばしちゃって大丈夫です。
(三焦って何ぞや?って感じになりますよね…(;^ω^))
話は今回の先輩とのテーマの足についてに戻ります。
足には6つの路線が走っています。
胃、脾、膀胱、腎、胆、肝の6つです。
(脾というのは聞きなじみがないかと思います。
飲食物の消化吸収・エネルギーや血液の産生・水分代謝・エネルギーを上にあげたり内臓の位置を維持する・血液が外に漏れ出ないようにする、という働きのある内臓のことです。)
爪の際にその代表のツボがあります。(腎のみ例外)
足の親指の内側は「脾」
足の親指の外側は「肝」
足の人差し指の外側は「胃」
足の薬指の外側は「胆」
足の小指の外側は「膀胱」
足の裏の中央は「腎」
です。
(作成した資料の一部です)
内臓と器官や感情との関係
先ほどはツボのルートと内臓について書きました。
それとは別の話題で、器官や組織と内臓との関連もあります。
目・筋・爪 :肝
舌・血脈・面色 :舌
口・肌肉・唇 :脾
鼻・皮毛・毛 :肺
耳・骨・髪 :腎
また感情との関連は、
怒 :肝
喜・笑 :心
思・考 :脾
悲・憂 :肺
驚・恐 :腎
他にも行動との関連は
行く(歩く) :肝
視る :心
座る :脾
臥す(横たわる):肺
立つ :腎
など。
さまざまに内臓と関連しています。
(関連というのは、
例えば目:肝の関連でいうと、
目を使いすぎると肝が弱りやすい、
肝にトラブルがあると目に症状(視力減退・ドライアイなど)が出やすい、という感じで
双方に影響しあっているということです)
健康管理としてのセルフ足ツボケアと結びつけるには、
健診データやツボのルート上のトラブル、本人の自覚症状を考慮して、
気になる内臓に対応するツボを刺激してもらうのがいいのではないでしょうか~、
とアドバイスさせてもらいました。
(肝が気になる時は、足の親指の爪の外側:大敦というツボを押してあげるといいです)
(イラストは「新版 経絡経穴概論」医道の日本社出版より)
鍼灸師としての役割
鍼灸師として、専門的な技術で施術をすることはもちろんですが、
それと同じくらい
東洋医学の考え方やツボについてなどの知識・情報を分かりやすくお伝えすることも
鍼灸師の役割だと思っています。
鍼灸を受けに来る方は健康意識が高い方が多いです。
ツボにも興味津々です。
そういう方に東洋医学のことをお伝えして、
毎日のセルフケアとしてツボ刺激を取り入れてもらえるとより嬉しいです!
ツボに興味のある方、
セルフケアをしたい方はお気軽にご相談ください。