甘くておいしい薬膳スープ
投稿日:2019年09月12日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
先日、鍼灸師同志である友人が漢方食材をたっぷり使った薬膳スープを作って差し入れてくれ、
とっても美味しくいただきました(^-^)
女性に嬉しい薬膳スープ
友人が作ってくれたのは
養血(血液を補う)、
滋陰(体の水分を補って潤す)
などの効能食材をたっぷり使ったスープです。
女性に嬉しい食材ばかりで、元気になれる逸品です!
自分の備忘録と勉強も兼ねて(笑)、漢方食材と効能を記します。
白きくらげ…滋陰潤肺(陰液を滋養し、肺を潤す)
大棗(なつめ)…補中益気(脾胃の気を補う)、養血安神(血を養い、精神を安定させる)
枸杞(くこ)…滋補肝腎(肝腎の陰を養う)、益精明目(精血を補って目を養い、目の疲れ・かすみなどを改善する)、潤肺止咳(肺の乾燥を潤し、咳を止める)
竜眼肉…補益心脾(心と脾の虚弱を補益する)、養心安神(心を養い、精神を安定させる)
蓮の実…補脾止瀉(脾のはたらきを補い、下痢を止める)、益腎固精(腎のはたらきを高めて、漏れを防ぐ)、養心安神(心を養い、精神を安定させる)
漢字ばかりで難しく感じてしまいますでしょうか…(^-^;
ちょっと分かりにくい・馴染みのない用語を解説すると、
陰液(体に必要な水分のこと)
脾胃(胃腸のこと)、肝(肝臓のこと)、腎(腎臓のこと)、心(心臓のこと)
東洋医学で考える内臓は、一般的に知られている(西洋医学の)はたらきとは少し異なるところもあります。
例えば心は東洋医学では、心臓(血液を送り出すポンプ)という役割だけでなく精神状態を支配するというはたらきがあるため、心を補うことは精神を安定させることになります。
秋は乾燥の季節で、特に肺がダメージを受けやすいという特徴があるので、乾燥しないように潤いを与えることが必要です。
精(体に必要な微細なエネルギーのこと)
です。
ということで、このスープの効能を簡単にまとめると、
体に必要な水分や血を補って潤し、内臓のはたらきを高める
というところです。
いかにも元気になれそうですよね!
女性は生理や出産などで血(大きくとらえると陰液)を消耗しやすいので、
養血、滋陰は健康維持にとっても大切な項目です。
薬膳スープの作り方
友人に薬膳スープの作り方を教えてもらいました。
土鍋に水と白きくらげを入れて火にかけ、
その後なつめ以外の材料と氷砂糖2つを入れて煮込み(20分位)、
なつめを加えてさらに10分位煮込んだら完成です。
圧力鍋で作るともっと短時間でできるそうです。
とっても簡単ですね。
薬膳スープのお味は?
薬膳って苦そうとか、美味しくなさそうとか、薬っぽい味とか、
なんとなくそのようなイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?
そういうイメージがあるとなかなかとっつきにくいですよね。
ところが上記のスープは、とっても甘くて美味しいスープでした。
なつめや竜眼肉自体の甘さがしっかりと出ているお味です。
食べやすくて、
しかも甘いのでデザート代わりにもなります。
食事から健康を
食べた物が体を作っていますので、
何をどのように食べるかは重要です。
漢方食材はなかなか手に入れにくいため、毎日の食卓にとはいかないかもしれませんが、
スーパーに売っている身近な食材にも薬膳効果はあります。
例えば
滋陰は、
小松菜、アスパラガス、胡麻、卵、豚肉、鴨肉、牛乳、牡蠣、ホタテ、アワビ、いちごなど。
養血は、
にんじん、ほうれん草、落花生、イカ、タコ、豚のレバー、ぶどうなど。
ちなみにむくみがちな方や血が多くて赤ら顔の方には
滋陰や養血の食材は向きません。
皮膚が乾燥がちな方、ガサガサする方、
空咳が出る方、
めまいやふらつき、立ちくらみがある方、
爪が割れやすい、抜け毛が多い方、
などには滋陰、養血はピッタリです。
自分の体質に合わせて食材を選んで、
毎日の食事から健康を取り入れていきましょうね!
当院では舌、脈、腹などお体の状態をみて体質を判断しています。
自分の体質を知りたい方、
自分の体質に合った薬膳食材を知りたい方は
ぜひお気軽にご相談ください。
そしてもし漢方食材が手に入ったら(中華街などで手に入ります)、
ぜひ上記のスープを作ってみてくださいね!