多汗でお悩みのクライアントさん
投稿日:2019年09月23日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
先日多汗にお悩みのクライアントさんが来院されました。
20年以上の多汗
現在70代の女性クライアントさん(Hさん)。
50代の頃から汗がダラダラとよく出ているとのこと。
初めは暑いからかな、動いたからかなと思っていたのが、
冬になっても変わらずに汗が出て、
周りの人は全然汗をかいていない場面でも自分は汗びっしょりになっていて、
これはおかしいのかも?と思うようになりました。
特にここ2,3年で汗がひどくなり、心配になって
病院で検査をしても異常なし、
漢方薬を勧められて飲んでみたけれど改善なし、
プラセンタの注射を3ヶ月続けてみたけれどこれも改善なしだったそうです。
もう諦めるしかないのかな、と思っていたところに、
鍼灸の話を聞いて、受けてみようかなと思ってきてくださいました。
話をよく聞くと、
外出時は服がびしょびしょになってしまうので、
体と服の間にハンカチを挟まないといられなかったり、
そしてその汗が嫌で外出が億劫になってしまっているとのこと。
それは本当にお辛かったと思います。
「鍼灸で汗を止められます!とは言えませんが、
Hさんのお体に教えてもらいながら、ちょっとでも楽になるように体を整えていきましょう」
とお声がけして施術に入りました。
多汗の原因
多汗の原因については、
自律神経の乱れ(交感神経が活発になることで汗腺(汗の穴)が開いてたくさん汗が出ること)、
体温調節のトラブル、
や
東洋医学的には
水分を体内に適切にとどめておくというはたらきの気(エネルギー)が不足して汗が漏れ出てしまう状態、
汗の穴の開閉を調節する肺のはたらきの低下、
汗を支配する心(心臓)のトラブル、
などが考えられます。
多汗の根本の原因は血の滞り
上記のような知識レベルの原因を私の頭の中に浮かべながらも、
しかし先入観を持たないようにして、Hさんのお体をみさせていただきました。
筋肉・骨格系のバランスや可動域、
脈や腹や舌の状態、を総合してお体の状態を判断します。
一番気になったのが「血の滞り」でした。
血の滞りによって内臓に栄養が届かずに機能低下に至り
(特に胃腸、肺、腎)、
水分代謝のトラブルが出ています。
また胃腸に熱があることも見受けられました。
熱を発散するために汗が出るのは当然です。
もし汗を出せなかったり、意図的に汗を抑えてしまったら、
体内の熱を発散できずにこもったままになってしまいます。
ですので、汗を抑えることを目的とするのではなく、
血の滞りを改善することを目的とし、
血がスムーズに流れるようになれば、体の各所がそれぞれの機能を発揮して自然と汗が治まることにつながります、と説明しました。
Hさんは
「すごく納得しました。病院でいろいろ説明されても頭に入ってこなかったけど、
今説明してもらったら、自分の体で思い当たることもあるし、
自分の体のことを知るって大事だなって思いました」
と話してくれました。
血の滞りに対する鍼灸・整体
血に関するツボを中心に刺激して、
(腕、足、背中などにあります)
またかたく強ばっている首・肩・背中周りの筋緊張を緩めるような施術を行いました。
Hさんのお体はとても反応がよく、
見る見るうちに皮膚の血色がよくなり、
体内で血がスムーズに流れ始めているのが感じられます。
施術後は
「とっても楽になりました。
あんなに背中が張っていたのも楽だし、
すごく気持ちいい」
と感想を伝えてくださいました。
施術前よりも断然に声が明るくなっていますし、
表情も笑顔になって、とっても素敵です(^-^)
「また来たいわ」と言って、次回の予約をお取りになって帰られました。
施術後に汗に関するコメントはありませんでした。
それだけ頭から汗のことが離れて、
自分の体すべてを感じられたのかなと思います。
次回来院時に経過を伺うのが楽しみです。
※個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。
症状に囚われない施術
気になる症状があると、どうしてもそこに焦点が当たってしまうと思いますが、
根本的な原因は別のところにあることが多いです。
いかにその根本の原因に気づけるかが大事になります。
鍼灸師である私が専門的な観点からお体をみさせてもらい、
そしてクライアントさん自身も症状に囚われずに、自分の体を素直に感じることが、
根本の原因に気づくことにつながると思っています。
自分の体と向き合って、
根本から健康を手に入れていきましょう!
お気軽にご相談ください。