疲れやすい人はミトコンドリアの機能低下!?
投稿日:2020年04月20日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
土曜日に勉強会に参加して、
疲労系疾患(疲れやすい、疲れが取れない)を細胞レベルで捉えて、
ミトコンドリアの機能について学びました。
目次
疲れやすいのはミトコンドリアの機能低下
疲れやすいというのは、
体を動かすエネルギーが不足していると考えられます。
エネルギーを作るのは細胞内のミトコンドリアという器官です。
そのミトコンドリアの機能が低下すると、
エネルギーを作り出すことができず、
疲れやすいということにつながるのです。
つまり
疲れやすいことへの対策はミトコンドリアの機能を改善することです!
(ちなみにミトコンドリア自体はとても小さいものですが、
体内の総重量は体重の1割だそうです。
50kgの人は5kgということです。結構な重量!!)
ミトコンドリアの機能低下の原因と対策①
ミトコンドリアの機能低下が起きる原因の一つが
ビタミン、ミネラル不足です。
グルコース(ブドウ糖)を原料としてエネルギーを作り出すのに、
ビタミン・ミネラルの存在が不可欠です。
特にビタミンB1、B2、B3(ナイアシン)、
マグネシウム、亜鉛、鉄、銅、コエンザイムQ10。
これらのビタミン・ミネラルがエネルギー産生の反応を進ませてくれます。
食事が炭水化物(ごはん、パン、麺類)だらけのような場合だと、
原料のブドウ糖(グルコース)がどんなにあっても
ビタミン・ミネラルが足りないことで、エネルギーを作り出せていないのかもしれません。
バランスのいい食事をとることでビタミン・ミネラルを補給しましょう。
また、食事やサプリメントからビタミン・ミネラルを摂っていても、
体に吸収できなければ、不足していることと同じです。
吸収するためには、
よく噛む、
胃酸の分泌をよくする、
タンパク質(消化酵素の原料)を十分に取る、
腸内環境をよくする、
が必要です!!
ミトコンドリアの機能低下の原因と対策②
重金属や化学物質の蓄積もミトコンドリアの機能低下につながる一つです。
水銀やヒ素などが体内に溜まっていると、エネルギー産生の回路を止めてしまいます。
大型魚を食べたり、その他の食品や水に含まれていたりするので、
体内に重金属が入るのは避けられませんが、
量を摂りすぎないようにすること、
そして腸内環境を整えて便からの排泄をきちんと行えることが大切です。
便秘にならないように、
食物繊維を多く摂る、
硫黄を含む野菜(キャベツ、タマネギ、大根、らっきょうなど)を食べること。
(↑硫黄は解毒する酵素の原料になります)
それ以外にも
運動したり、バナナを食べたり、お腹をマッサージしたり、
自分なりの便秘対策などがあれば積極的に行いましょう。
ちなみに、
腸内環境を整えるのに、
上記以外にも
レジスタントスターチ(難消化性デンプン)を摂る、(レジスタントスターチは加熱されたデンプンが冷えたもの。冷やごはんやポテトサラダや煮豆など)
オリゴ糖を摂る、
ココナッツオイルを使う、(ココナッツオイルはカンジダの除菌に有効なのと効率的にエネルギーを作ることができる)
ぬか漬けや味噌などの発酵食品を摂る、
よく噛む
胃酸の分泌をよくして消化を助ける
ということも大事です。
ミトコンドリアの機能低下の原因と対策③
電磁波・活性酸素も問題です。
エネルギー産生の過程で活性酸素は発生しますが、
ミトコンドリアの機能が正常な場合はきちんと処理できます。
しかし
電磁波を浴びすぎたり、
動きすぎたり(過労)、
ストレスがかかりすぎたりする状況ですと、
DNAが傷つきやすくなり、本来できるはずの修復もできなくなってしまいます。
電磁波も活性酸素もゼロにはできないでしょうが、
少しでもパソコンやスマホ、テレビから離れる生活をしてみたり、
休息の時間を取ったり、
ストレスをうまくコントロールできるようになることが大切ではないでしょうか。
ミトコンドリアの機能低下の原因と対策④
ミトコンドリアは仕事量の多い、心臓、肝臓、筋肉に多く存在します。
心臓、肝臓は意識せずとも絶えず動いていますが、
運動不足や寝たきりになって筋肉を使わない状態になると、ミトコンドリアが使われず機能が落ちてしまいます。
運動は、
早歩き→ゆっくり歩き→早歩き…
というようにペースを変えながら、
心臓がドキドキするくらいの負荷をかけるとミトコンドリアが増えるそうです。
今はなかなか外出しづらく、運動不足になっている方も多いと思いますが、
家の中でも階段の上り下りや、踏み台昇降みたいな感じで体を動かすことができます。
ミトコンドリアの機能低下の原因と対策⑤
細胞の中に小胞体という器官があります。
これはタンパク質の合成工場であり、
ミトコンドリアと運命共同体ではたらいているものです。
活性酸素の影響で出来損ないのタンパク質が増えたり、
細胞膜が硬くて細胞外に出すことができなかったりすると、
小胞体の中にどんどん不良在庫が溜まり、機能が低下してしまいます。(=小胞体ストレス)
(ごみ屋敷でうまく動けないような感じです)
小胞体の機能低下はミトコンドリアの機能低下につながりますので、
小胞体ストレスを解消するためには、
・活性酸素を除去できるように抗酸化物質(ビタミンC、EやコエンザイムQ10)を摂ること、
・質のいいタンパク質をつくるため、分子シャペロン(ヒートショックプロテイン)を増やす、
(具体的には、断食、低酸素の環境に身を置く、朝日を浴びる、42℃の入浴など)
・オメガ3の油(青魚、アマニ油、えごま油など)をとって細胞膜をしなやかにする、
・タンパク質の需要と供給のバランスを維持する(タンパク質を過剰に摂取して小胞体内で合成されても、体での需要がなければ細胞外に出荷されないので余ってしまう。過剰摂取を避ける。運動して需要を増やす)
をおすすめします。
ミトコンドリアの新生
ミトコンドリアの機能改善(質を高める)とともに、
数を増やすことも大事です。
ミトコンドリアの新生のためには、
運動、
断食、
寒冷刺激
ができます。
運動は先ほど書いたように、
心臓がドキドキするくらいの負荷で行うこと。
断食は本格的に行わずとも、
毎日の中で夕食から次の朝食まで12時間空けるというプチ断食の方法をとることで、
空腹感がミトコンドリアの新生を促します。
また空腹の間に細胞の大掃除(タンパク質のリサイクル)にもなるので小胞体ストレス解消にもつながります。
寒冷刺激は、
寒中水泳、サウナ後の水風呂、乾布摩擦、薄着・裸足で過ごすなど。
体が寒さを感じることで、エネルギーを作り出そうという指令になりミトコンドリアが増えます。
まとめ
学んだことを一気にたくさん書いてしまいましたが、
まとめとしては
疲れやすいことへの対策にはミトコンドリアの機能を改善させること、数を増やすことです。
そのために
・ビタミンミネラルを摂る(吸収できる体である)
・重金属のデトックス、腸内環境をよくする
・電磁波・活性酸素を減らす
・運動する
・小胞体ストレスを解消する
・プチ断食
・寒冷刺激
という対策ができます。
疲れやすい、なかなか疲れが取れないという方は
ミトコンドリアが正常にはたらくように、
一つずつ取り組んでみてください!
今日も最後までお読みいただきありがとうございました!
栄養の面からも健康な体作りをサポートできるように、
これからも学んでいきます~(^-^)