鼻呼吸していますか?
投稿日:2020年06月17日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
暑い中でマスクをつけていると呼吸が苦しいですよね。
鼻と口どちらで呼吸をしているでしょうか?
鼻呼吸と口呼吸
人間の体の構造として、鼻も口も気道~肺とつながっていて呼吸ができます。
鼻は空気清浄機と加温・加湿の機能が備わっています。
鼻で呼吸をすることは、
外気の菌やホコリなどを除去して清浄な空気を体内に取り入れられ、
加温・加湿をして体にとってちょうどいい温湿度の空気を取り入れることができます。
一方で口は食べること、話すことが本来の機能で、呼吸をする器官ではないのです。
口で呼吸をすると、ほとんどの場合体温よりも低い温度の空気が入り込むので、
寒冷エネルギーにさらされ口腔内の温度が下がり、そして乾燥します。
さらに口には空気清浄機能は備わっていないため、外気中の菌やホコリなどはそのままダイレクトに入ってきます。
その状態では、ノドの奥にある扁桃腺(免疫器官)の中にいる白血球が十分に働かくなり、
感染症を引き起こしやすくなってしまうのです。
今の蒸し暑い時期では、
マスクをして口呼吸をしていることで呼気から体内の熱を発散できずに、
熱中症のリスクも高まります。
口呼吸のダメージ
口呼吸をしていると、
先ほど書いたように鼻による空気清浄、加温、加湿のシステムが働かないので、
体内に雑菌が入りやすく、免疫機能に異常をきたし、
風邪を引きやすくなるだけでなく、アレルギーやアトピーなどを引き起こしやすくなります。
また心理面にも影響し、
口呼吸をしている人ほど疲労度と抑うつ度が高いという調査結果も出ています。
これは口腔内に入り込んだ雑菌が炎症を引き起こし、
それを鎮めようと体内の免疫システムが休みなく活発に闘っているために疲れやすくなっていると考えられるとのことです。
口呼吸によるダメージ、
そして鼻呼吸の大切さが伝わりますでしょうか。
呼吸は自律神経支配
呼吸は起きている時も寝ている時も24時間休みなく行われています。
深呼吸などで自分の意思でも呼吸ができますが、
24時間のうちほとんどの時間は自律神経によって無意識で行われています。
交感神経が高ぶっている時は、浅く早い呼吸になっていたり、
或いはパソコンに向かって集中している時などに呼吸が止まっている場合もあるかもしれません。
リラックスしている時は副交感神経が活発となり、
ゆったり深い呼吸になっていることでしょう。
こうやって無意識にしている呼吸ですので、
自分でも気づかないうちに口呼吸になっているかもしれません。
日頃から「今この瞬間の呼吸に気づくこと」を意識してみると、
自分がどんな呼吸をしているかを知ることができます。
そして口呼吸をしていることに気づいたら、
ぜひ意識的に鼻呼吸をするようにしましょう。
なぜ呼吸をするの?
そもそもなぜ呼吸をするのでしょうか?
呼吸によって体内に酸素を取り込み、不要な二酸化炭素を排出するというガス交換が行われます。
体内に取り込まれた酸素は、
細胞内のミトコンドリアという器官で、多量のエネルギーを産生する際に使われます。
(ちなみに酸素がないと細胞内で産生できるエネルギーはほんの少量です。)
筋肉を動かす、内臓を動かす、脳を動かす、など
生命活動に必要なエネルギーは膨大な量となりますので、
酸素がない状態で作られる少量のエネルギーだけでは到底まかないきれません。
多量のエネルギーを産生するために酸素が必要で、
酸素を取り込むために呼吸をしているのです。
マスク着用
今の時期、マスクを着用している方が多いですよね。
マスクをしていると苦しくて、口呼吸になっていませんでしょうか。
鼻よりも口の方が楽に呼吸を取り込めるため、つい口呼吸に頼りがちになってしまいます。
しかし口呼吸をしていると、
先ほど書いたように免疫力は下がり、感染しやすい状態になります。
きっと今マスクを着用されている方は感染予防の意識が高い方だと思います。
それでも気づかずに口呼吸になっていて免疫力が下がっていたら、
とてももったいないことだと思います。
今一度マスク着用の意味を考えてみましょう。
一般的なマスクではウィルスの侵入を防げません。
(ウィルスはごくごく小さいのでマスクを通過して侵入します)
ということでマスクを着用するのには、
自分から出る飛沫の拡散を防ぐという目的になります。
咳やくしゃみ、会話の時の唾などが飛沫です。
ということは、
咳やくしゃみをしていない時、
会話しない時には飛沫は飛ばない、
しかも屋外であればなおさら必要ないと考えます。
私は先日から外を一人で歩くときのマスクの着用を止めました。
(マスクを持参して、お店に入る時に着用するようにしています。)
マスクで呼吸が苦しいということはないのでしっかり鼻呼吸ができています(^-^)
院内では近い距離で会話をしますので、
私はマスクを着用し、来院される方にもマスクの着用にご協力をいただいています。
玄関で着用していただければOKですので、外を歩いてくる間はマスクなしでも大丈夫です。
苦しくないように、楽に鼻呼吸ができるように、熱中症にならないように、
自分で場面を理解して着用するかしないかを決めましょう。
ちなみに屋外でマスクが必要ないと分かっていても、
なんとなく人の目が気になって外せない…
という方も多いのではないでしょうか。
その気持ちすごくよく分かります!
私も先輩から「外ではマスクをしていないよ~」と聞いて勇気をもらったので、
その後からキッパリとやめました。
後押しをしてもらって自分で決めたことなので、今は周りの目は全く気になりません。
むしろマスクをしていない人を見ると仲間だ~と嬉しくなります。
(そしてマスクをしている方には「お疲れ様です」と心の中で声をかけています)
あいうべ体操
つい口呼吸になってしまう、
気づいたら口が開いているという方に
あいうべ体操をオススメします。
口を大きく開けて「あー」、
口を横に開いて「いー」、
口をすぼめて「うー」、
舌を出して「べー」、
と大きな声を出しながら行います。
これを1日30セット、毎日続けていると
口周りの筋肉が鍛えられて、自然に口を閉じられて鼻呼吸ができるようになります。
便秘の解消や腸内環境の改善、アトピーやアレルギーの改善にも効果があるようです。
私もやってみたら、普段使わないような筋肉が動いているのをかなり実感しました。
特に「べー」です。
(余談になりますが、
体操のついでに鏡の前で舌の色や苔の状態をチェックしてみてくださいね。)
あいうべ体操、ぜひ毎日実践してみてください。
まとめ
口呼吸をしていると免疫力が低下して風邪を引きやすくなったり、アレルギー・アトピーを引き起こしたり、
疲労や抑うつ、熱中症につながることもあります。
鼻呼吸は空気清浄、加湿・加温ができるため、体にとってキレイでちょうどいい温湿度の空気を取り込むことができます。
その空気に含まれる酸素で多量のエネルギーを産生し、生命活動に利用しています。
呼吸は自律神経(無意識)によって行われていることがほとんどですので、
口呼吸をしていることに気づいたら、意識的に鼻呼吸を行いましょう。
つい口呼吸になっている方、口が開いてしまう方は
あいうべ体操を毎日行って口元の筋肉を引き締めて鼻呼吸ができるようにしていきましょう。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました!