みかんの皮は立派な生薬!
投稿日:2017年12月15日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
愛知に住むおじさんから蒲郡ミカンを届きました!!
甘くってみずみずしくって美味しいのです☆
そして美味しくミカンの実を食べたあと、皮を捨てるのはもったいないんです!
ミカンの皮を乾燥させると「陳皮(ちんぴ)」という生薬になります。
ぜひミカンの皮は捨てずに、最後まで体に取り入れましょう!!
生薬:陳皮(ちんぴ)とは?
陳皮とは、完熟したミカンの皮を乾燥させたもので、生薬として用いられています。
中国ではマンダリンオレンジの皮を干したものとされていて、
日本では温州ミカンまたはマンダリンオレンジの皮を干したものとされています。
漢方薬の原料の一つとして使われています。
本来は、皮を一年以上乾燥させたものが陳皮とされていますが、簡易的に一週間くらい乾燥させたものでも十分に効果があります。
簡単!陳皮の作り方
陳皮はご家庭で簡単に作ることができます!その作り方をご紹介!!
ミカンを食べる前にぬるま湯でよく洗います。(表面の農薬やワックスを落とすため)。
農薬が心配な方は、無農薬ミカンの皮で作ると安心です。
ミカンの実を食べ終わったら、
皮を適度な大きさにちぎって、風通しの良いところで陰干しします。
一週間~10日くらいして、皮がカラカラに乾燥したら出来上がりです!!
(もちろん10日以上乾燥させてもOKです。どんどん黒くなっていきますが、それが本来の陳皮です。)
出来上がったものは、ミキサーで粉末状にしたり、細かく刻んで、乾燥剤とともに、密閉容器にて保存します。
陳皮の効果・はたらき
体を温める
気(エネルギー)をめぐらせる
胃腸の調子を整える、健胃、胃・腹部の張り、吐き気、嘔吐、下痢に効果的
湿(痰)を取り除く
咳を鎮める
毛細血管を強くして血流を改善する
リラックス効果
などです。
陳皮の取り方いろいろ
体の中に取り入れる方法として、
①陳皮茶
粉末状の陳皮を湯呑に入れ、お湯を注ぐ。
(刻んだ陳皮を使う場合は、お湯を注いでしばらく蒸らした後に茶こしでこす)
好みに応じてはちみつを適量入れる。
(はちみつには、気を補って胃腸の働きを助けたり、咳を鎮めたりするはたらきがあります)
陳皮自体には苦味があるので、陳皮とお湯だけだと、苦くてあまりおいしくないです……
はちみつの甘味を加えると飲みやすくなります!
②陳皮紅茶
紅茶に粉末の陳皮を加える。
紅茶の香りに柑橘の香りが加わって、さらにリラックス効果が得られます。
こちらははちみつを入れなくても十分に美味しく飲めますが、甘いのが好きな方ははちみつを入れてもOKです。
③陳皮粥
胃腸の調子がすぐれない時や、食べ過ぎた後にはお粥に陳皮を加えます。
研いで吸水させたお米に水を加えて火にかけ、煮立ったら弱火にしてお米がやわらかくなるまでじっくり煮ます。水が少なくなったら、その都度注ぎ足し、焦げないように注意します。途中で陳皮を入れて、お米がお好みの柔らかさになったら、塩少々で味を調えて完成です!!
急ぎの時は、炊いたごはんと水を鍋に入れて火にかけ、途中で陳皮を加える方法でも十分です。
その他、味噌汁やスープに加えたり、お鍋のポン酢代わりに陳皮を使うのもいいですね!!
(ちなみに、七味唐辛子に陳皮が入っているのです!)
冷え性改善にピッタリ 陳皮風呂
陳皮をガーゼに包んで(もしくは、だし取りパックなどに入れて)浴槽に浮かべます。
お湯の温度は40℃くらいのぬるめが適しています。
香りのリラックス効果、血行促進効果、保温効果がバッチリです!
女性に嬉しい美肌効果もありますよ。
血行促進効果があるので、冷え性改善だけでなく、肩こりや腰痛の軽減にもつながります(^^)
何よりもお風呂でホッと一息つくその時間が大切ですね!!
手作り生薬:陳皮を活用しましょう!
冬の風物詩の一つの、こたつにミカン!
ミカンを美味しく食べた後も、その皮を余すことなく使って、
体を温め、胃腸の調子を整えましょう(*^-^*)