鍼灸整体でスポーツ選手のコンディショニング
投稿日:2018年01月09日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
年末年始で様々なスポーツの試合が行われていますね。
私はこの冬、箱根駅伝と高校サッカーの応援に燃えました!!
当院にはスポーツをされている方も数多く来院して、コンディションを整えています。
目次
スポーツ選手の体のケア
スポーツ選手は一般的な生活を送っている方と比べて、
練習・試合などで肉体的な負担が大きく疲労がたまりやすい状態になります。
きちんと体のケアをして、大きくかかっている負担を毎日リセットできればいいのですが、
現状は、100%は回復しないまま、またハードな練習を繰り返しているといったところでしょうか。
疲労がたまっている体はケガをしやすいですし、
ケガをしていても、テーピング等で固定して、スポーツを続行しなければならない場面もあるかもしれません。
来院されているスポーツ選手
当院にはサッカー、バスケットボール、テニス、野球、マラソンなどのスポーツをされている方が来院されています。
本格的に取り組んで全国大会に出場する方、全国大会を目指す方、
趣味として週末に楽しんで、年に数回大会に出場する方など、様々です。
スポーツ選手に多い症状
スポーツの種目によって、負担がかかる部位は異なりますが、
訴えで多いのは腰痛、肩痛、ひざ痛です。
スポーツ選手への治療方法
他の治療院では、
腰痛なら腰を、
肩痛なら肩を、
ひざ痛ならひざを、
というように痛みの出ている部位に対して治療やマッサージ等をすることが多いと思います。
しかし当院では痛みの出ている部位は基本的にはそっとしておいて、
されているスポーツ種目の特性をもとに、負担の多くかかる部分を丁寧にみていきながらも、それだけでなく
全身の動き・バランスをみて、根本的にバランスが崩れているところをみつけてそこにアプローチしていきます。
全身のバランスを整えることで、
痛み等の改善はもちろん、
体の早期回復、
パフォーマンスの向上、
ケガの予防を行います。
また、後述しますがメンタル的なサポートも含めて、総合的にコンディション作りを担っています。
腰痛のあるサッカー選手の症例
高校生のサッカー選手。
3年前に強い腰痛を起こして以来、サッカー中は何ともなくても、
練習後など疲れがたまっている時に歩くと腰に痛みが響くことがあり、最近になって痛む頻度が増え、大事な試合が迫っているのでそれまでに何とかしたいとのことで来院されました。
右足首の捻挫を繰り返していることもあり、たまに右足首に痛みを感じることもあるとのことです。
体をみてみると、
腰の筋肉の張りは強く(特に左側)、前屈・後屈の動きで痛みが出ます。
右の足首は左に比べて可動域が狭く、動かすと違和感があります。
股関節の可動域にも左右差がみられます。
そして一番気になったのは肩関節の可動域の制限でした。
座った状態で、右うでを横からゆっくり上げてみると、120度くらいで止まってしまいます。
左うでも同様にすると100度くらいで止まります。
本来の人間の可動域は、うでが耳まですんなりつく範囲(180度)なので、
今の状態は明らかに可動域が制限されているということです。
触れてみると首から肩・肩甲骨周囲の筋肉の張りが強く出ています。
サッカーは足を使う競技ですが、
実際は足だけを使っているのではなく、全身で力を発揮してパフォーマンスしています。
この方は、上半身をうまく使えていないために、下半身に過度に負担がかかり、腰や足首に負担が大きくかかっていると考えられました。
治療法として、
試合も迫っているため効果の早い対症療法として痛みの出ている腰の張りを取るようにするが、
一回で痛みが取り切れるわけではないこと、
一番の原因の上半身の可動域の改善が必要なこと、
自分で体の感覚をつかんで、家でもやってみること、
これらを本人に説明すると、腰痛に対して腰だけに鍼治療を受けると思っていたのでとてもびっくりしていましたが、しっかりと納得してくださいました。
うつ伏せになってもらい、
腰には軽く(浅く)鍼治療を行い、
メインとして首肩周りの筋肉を緩めるように鍼治療を行いました。
そして整体治療で、足首から背中・首まで、
体がつながるような感覚で、下から上へ力を伝えるように動いてもらいます。
仰向けでの股関節や足首の可動域が改善されて、左右が同じくらいになり、
そして起き上がって座ってもらい、肩関節の可動域をチェックすると、
すんなり耳につくようになりました!!
人間本来の可動域を発揮できています。
この変化には本人もびっくりしていました。
その後、定期的にコンディション作りに来院されていますが、
「痛みは楽になりました」
「前よりも動きがキレてる感じです」
「なんか(サッカーに)余裕を感じて動ける感じです」
などと伝えてくれます。
大きな大会を前に練習がよりハードになっているので、
本人が痛みを感じていなくても、
来院の度に筋肉の張りが強く出ていることや、可動域の左右差がみられることはあります。
本人が気づかない部分をみつけて、整えていくのと同時に、
「痛いからケアしたほうがいい」「痛くないから大丈夫」といった基準ではなく、
自分でも体の小さな変化(違和感)に気づいて修正できるようにアドバイスしています。
そうすることによって毎日自分でケアができ、
その日にかかった負担をリセットして回復が早まり、
けがをしにくくなります。
ひざ痛のあるバスケットボール選手の症例
ママさんバスケをされている60代の女性。
ひざの痛みが強く、病院でヒアルロン酸の注射を受けたり、ひざに水がたまったときはそれを抜くという処置を受けたりしています。
ひざの曲げ伸ばしで痛みが強くなり、ひどいときは何もしなくても、立っているだけで痛みを感じることもあります。特に階段を下りるときが一番つらいとのことです。
そして冬になって寒くなってからは、寝ている間にふくらはぎがよくつるようになっているそうです。
ひざと骨盤をつなぐ太ももの筋肉に触れると、内側・外側ともに圧痛が強く出ています。
ひざをかばって、太ももの筋肉が頑張ってくれているようです。
また、足首の動きも固くなっています。
鍼治療で太ももの筋肉の血流を良くして緊張を緩めていき、
ひざに対しては、お灸で深部まで熱刺激を加えて血流を良くしていきます。
そして、足首を動きやすい方にゆっくり動かしてもらいながら、すね・ひざ・太もも・骨盤・上半身が順番に伸びていくような気持ちのいい感覚で力を伝えていってもらいます。
「なんか不思議~」と言いながら、とてもいい感じだったようで、もう一度同じ動きを行いました。
立ち上がって足踏みしてもらうと、軽くなっているとのことです。
最後にひざの下にある筋肉に関連するツボに置き鍼(テープに短い鍼がついているもの)を貼って終了しました。
これで足がつる頻度は減っていくはずです。
お風呂でよく温まること、布団がはだけても足が冷えないような工夫をすることをアドバイスしました。
(つる原因の一つに「冷え」があるため)
数時間後にその方にお会いすると、ひざの痛みが取れて足が軽いのが嬉しいようで、
スキップをするように弾んで見せてくれました。
私はこういうのがとっても嬉しいです(*^-^*)
※個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。
しかし痛みがなくなったらそれで終わりではありません。
痛みは体からのメッセージで、生活・生き方を見直してほしくて表れています。
ハードな練習でかかる負担と休息による回復のバランスはどうなのか。
たくさん練習をするほどいい結果につながると思い込んで、
体は休みたいのにそれを無視して追い込みすぎることが痛みやケガにつながることもあります。
少し立ち止まって休息を多くとった方が、十分に回復して結果的にいいパフォーマンスができる場合もあるということを教えてくれるために、痛みが出ていると考えられるケースもあります。
また痛みの原因の一つに砂糖(甘いもの)があります。
砂糖の取りすぎは炎症を引き起こしたり、長引かせたりして、痛みを悪化させます。
そして体重がオーバーしていると、その体重を支えるのに体に負担がかかりますので、減量といった体重コントロールも必要になります。
何をどう食べるかという食事の面も大切です。
今後痛みを繰り返さないようにするためには、自分のこれまでの生活を見直して、
自分と向き合って、労わってあげる必要がありますね。
スポーツ選手のメンタルケア
スポーツ選手のコンディション作りは肉体的なことだけではありません。
試合等で緊張したとしても、本来の力を最大限に発揮できるようにメンタル的な強さも必要になります。
結果に一喜一憂するのではなく、
目の前に起きていることを受け止めて、意味を見出していくこと、
イメージトレーニング、
言葉遣い、
集中力のつけ方、
栄養の取り方、
睡眠の取り方、
など全般にわたってアドバイス・サポートしていきます。
スポーツ選手のコンディショニングについて、
「痛みのある部分だけをとにかく何とかしてほしい」という方は申し訳ありませんが他の治療院を探していただき、
「全身をみてほしい。パフォーマンス向上のために自分でもケアに取り組みたい」という方は、ぜひ一度いらしてください!
目標に向かって、スポーツ生活を一緒にがんばっていきましょう(*^-^*)