あなたの冷え性、どのタイプ?タイプで治療法やセルフケア方法が違いますよ。
投稿日:2017年10月21日
最近、一気に寒くなってきましたね。この時期よく相談される冷え性についてのお話です。ひとくちに冷え性と言ってもタイプがあります。主に下記4タイプに分けられます。
目次
冷え性タイプ1:全身型冷え
全身が寒いタイプです。
・平熱が低い
・やせ型
・顔が青白い
・生理が遅れがち
・爪が割れやすい
・抜け毛が多い
などがこのタイプです。
熱を産生できないために起こります。
(東洋医学としては気虚、血虚タイプ)
冷え性タイプ2:末端型冷え
・手足が冷える
・イライラしやすい
・肩こりや目の疲れがある
・よく頭痛をおこす
・いつも気を張っている
などがこのタイプです。
熱を末端まで運べないために起こります。
(東洋医学では肝気鬱結タイプ)
冷え性タイプ3:下半身型冷え
・下半身が冷える
・上半身はのぼせることもある
・ノドが渇きやすい
・トイレが近い(頻尿)
・むくみやすい
・腰・ひざが痛む
などがこのタイプです。
熱を均等に分布できないために起こります。
(東洋医学では腎虚・心腎不交タイプ)
冷え性タイプ4:内臓型冷え
・お腹を触ると冷たい
・冷たいものをよく飲む
・甘いものが好き
・下痢をしやすい
・汗をダラダラかく
・食欲不振
などがこのタイプです。
(東洋医学では脾虚困湿タイプ)
主に4つのタイプに分かられます。
冷え性のタイプと原因を見極めて、適切な治療をすることがポイント
お話を聞いて症状を確認するのに加えて、
脈、舌、お腹の状態を踏まえて、アナタの冷えタイプを判断します。
冷え性の改善は、「冷えている所を温める」という単純なことではなく、タイプと原因を見極めて、適切な治療を行うことがポイントです。
例:末端型冷え性タイプのかたの治療とセルフケア
末端型冷えの方は手足を温めても、温めるのをやめるとすぐに冷えが戻ってしまうことが多いです。
このタイプの原因は、肝気鬱結(漢字が難しいですが、かんきうっけつと読みます)。
いわゆるストレス・自律神経の乱れが原因です。
肝気は、本来は気(エネルギー)を全身の隅々まで行きわたらせるというはたらきがあるのですが、
それがうまくいかないと気がつまってしまってその先に進まなくなります。手先、足先まで温かいエネルギーや血液を運べません。
なので、この気のつまりを改善させる必要があります。
気の流れをスムーズにさせるツボを選んで、鍼灸治療を行います。
そして鍼灸治療に加えて、セルフケアも重要になります。
自分でできることとして、一番簡単なのは「深呼吸」
気がつまるとあばらの部位にたまりやすい傾向があります。
深呼吸をするとお腹が上下運動するのが分かると思いますが、
その動きで、気を動かしてあげるイメージです。
ポイントは、深呼吸するとき、その瞬間に集中すること!
空気に色がついていることをイメージして、その空気の通り道を意識してみるとやりやすいです。
今鼻を通っている、今はのどを下りた、気管を通って肺が膨らんだ、肺が膨らんで今ガス交換をしているななど、
その瞬間瞬間に集中するのです。
イライラしやすい方は、常に頭で何かを考えていることが多いです。
呼吸に集中することで、頭の中を空っぽする効果もありますよ。
本格的な寒さになる前の今から冷え対策をしましょう
ということで、今回は末端型冷えタイプの治療とセルフケアについて書きましたが、
このように、冷えのタイプを見極めて、それに応じて、鍼灸治療/セルフケアをすることが、冷え性改善の近道です。
今から冷え対策を初めて、本格的な冬を迎えるころにはポカポカな身体を手に入れましょう。
自分がどのタイプか気になる方は、ぜひご相談ください。