ランニング愛好者のケガに対応しています
投稿日:2018年02月13日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!!
今月末には東京マラソンが控えるなど、
この時期は各地でマラソン大会が開催されていますね。
ランナーにとっては今が心地よく走れる季節でしょうね。
「健康のため」「ダイエットのため」など様々な理由でランニングをされている方が増えてきています。
当院ではランニング愛好者の方々が楽しんで走れるように、
そして各々の目標を達成できるようにサポートしております!
ランニングの効果
ランニングをすることで、
脂肪燃焼、ダイエット、代謝向上
血流改善、冷え性改善
心肺機能の改善
筋力増加
デトックス、美肌
ストレス発散
免疫力向上
良質な睡眠
便秘解消
骨の強化
などの効果が得られます。
ダイエット目的で始めたランニングで、風邪を引きにくくなった、など
副産物がついてきてくれるのはうれしいですね。
ランニングによってかかる体の負担
ランニングは全身運動です。
地面を蹴る足の筋肉だけでなく、腕を振る動作や、体幹を安定させるために腹筋、背筋も使いますので、
全身の筋肉を駆使しています。
そして歩行と比べて、ランニング時は体重の3~4倍の負荷がかかるといわれています。
体重が50kgの方なら、150kg~200kgの重さが、股関節、膝(ひざ)、足首、かかとなどにのしかかるわけです。
また筋肉に酸素を送るために心拍数は増え、肺での呼吸も増えるため、心肺機能にも負担がかかっています。
走るスピードにもよりますが、安静時の数~十倍も心肺への負担がかかるのです。
ランナーに多いケガ・症状
腰痛
坐骨神経痛
股関節痛
腸脛靭帯炎(ひざの外側の痛み)
鵞足炎(ひざの前側の痛み)
膝蓋靭帯炎(ひざの前側の痛み)
シンスプリント(すねの痛み)
アキレス腱炎
足底筋膜炎(足の裏の痛み)
肉離れ
疲労骨折
マメ
などが挙げられます。
オーバーユース(使いすぎ)によるものや、
筋力不足、フォームの乱れ、
準備運動不足などが原因で起こります。
腰~太ももの痛みに対する鍼灸治療の症例
50代女性。2年ほど前から「健康のために」と始めたランニング。
年に1回はフルマラソン大会に参加し、そこに向けて多いときは週に2~3回、10~15kmほどランニングをしています。
昨年10月の横浜マラソンに参加する予定でしたが、台風の影響で中止に。(残念でした…)
そこから少しモチベーションが落ちてしまい、また仕事の忙しさもあり、
今は週に1回ランニングをしています。
今年に入ってから、走ると右の腰、お尻あたりに痛みを感じ、
そのうち治るだろうと放っておいたら、日常生活でも痛みを感じるようになってきました。
痛みのために仕事への集中が妨げられるという悪影響が及んでいます。
痛い部位を触って示してもらうと、
右のお尻の上部(腸骨という骨盤の骨の際)と
骨盤の側面のやや前方(股関節の前面あたり)に痛みがあり、
ひどいと太ももからひざの方までしびれるような感じが広がることがあると話します。
体を動かして可動域をみたり、筋肉の張りを確認すると、
まずお尻の筋肉(大殿筋、中殿筋、梨状筋)が異常に硬く張っており、それが坐骨神経を圧迫していて、太ももやひざへの影響を出していると見受けられます。
また上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)という骨盤の脇にある出っ張りから、
太ももを超えてひざまでついている筋肉(大腿筋膜張筋、縫工筋)の硬さも目立ちます。
そして仰向けで両膝を立てた状態で、右ひざが明らかに高いという差も見られました。
体のバランスが崩れて、右側ばかりに負担がかかっていたのですね。
治療は、硬くなっているお尻の筋肉が緩まるように、
体勢を工夫して目的の筋肉に到達するまで深く鍼を刺していきます。
お尻は、皮膚の下に脂肪が厚くあり、さらにその下に筋肉が存在するので、
ある程度の深さまで鍼を進めないと、目的まで刺激を入れることができません。
体格による個人差がありますが、一般的には4~5cmくらい鍼を入れます。
マッサージでもお尻に刺激を入れることができますが、
脂肪を超えてその下にある筋肉に作用させるには、かなりの力が必要になりますし、
マッサージの圧が届かない場合もあります。
その点、鍼は深い部位まで直接刺激を与えて、血流を改善できるという面でメリットがあります。
時折「鍼を深く差したら神経を傷つけてしまうのではないか…」と不安に思う方がいらっしゃるのですが、
心配は無用です。
鍼はとってもしなやかな性質を持っているので、
神経を傷つけることはなく、よけて細胞の隙間を進んでいくのです。
鍼先が進んだことにより神経の周りの細胞が刺激されることによって、
神経痛の再現のような感覚が引き起こされることもありますが、
それは神経が傷ついたからではなく、
今まで滞っていた血流が流れ出したことによる一時的なものですので、何も心配はいりません。
むしろ効果の現れる前兆だと捉えられます。
お尻の筋肉以外にも、
硬く張っている大腿筋膜張筋、縫工筋、
体のバランスで負担がかかっている部位や、全身の筋肉を司るツボなどに鍼をしていきます。
一度立ち上がって足踏みをしてもらうと、軽く動かせるようになっています。
「鍼ってすごいですね~~!!」と目を輝かせています。
(本当は鍼がすごいのではなくて、鍼の刺激に素直に反応してくれたその方の体がすごいのです!!)
筋肉の張りによる痛みには鍼治療は即効性が期待できます!!
しかし、根本的な体のバランスのズレを整えないと、また同じことを繰り返してしまいます。
肉体的な負担だけでなく、仕事へのプレッシャーなどからも、
筋肉をギュッと縮こめて身を守ってくれている今の状態です。
本人の体の感覚を確認しながら、体も心も解放するように、
整体治療を組み合わせていくと、
ひざの高さのズレも解消され、
さらに体を軽く動かせるようになりました。
治療前には痛みで辛そうだった表情が、
パーッと明るくなったのは私としても嬉しかったです(^-^)
※個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。
鍼治療の即効性:自然治癒力を発揮させる
先ほども書いたように鍼治療には即効性を期待できます。
しかし全部の症例で即効性が表れるわけではありません。
なぜなら鍼そのものが症状を取り除いているわけではなく、
鍼刺激に反応した人体のメカニズム(自然治癒力)によって症状が改善されていくからです。
自然治癒力というメカニズムを発揮しやすい方と発揮しにくい方の違いは、
自分の健康への意識の向かい方の差かな、と感じています。
暴飲暴食、肥満、ストレス過多、仕事優先、夜更かし、喫煙、運動不足など、
普段の過ごし方が健康的でないと、自然治癒力は鈍ってしまって、なかなか治りづらい状況になります。
逆に普段から健康意識を向けて生活していれば、
たとえ一時的に無理をしてしまって症状が出たとしても、
少しのサポートで素早く修正できます。
日頃からベースの健康状態・心身のバランスを保った上で、
少し負担をかけすぎてしまったときに、
鍼灸治療のサポートを活用して、自分で治る力を発揮してもらえたらうれしいです。
ちなみに……
タテノは過去2回フルマラソンにチャレンジした経験があります。
そして腸脛靭帯炎(ひざの外側の痛み)を起こして、自分で鍼をしてケアをしていました。
ランナーの方でケガ、痛みにお困りの方はぜひ一度ご相談ください。
また、楽しく走り続けるためにケガ予防のメンテナンスもお任せください!!