産後の腱鞘炎に鍼灸治療
投稿日:2018年03月07日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
当院では産後のママに対するケアを行っています(*^-^*)
産後の腱鞘炎
産後のママに多いお悩みの一つに腱鞘炎があります。
赤ちゃんを抱っこするときに手首で頑張って支えているというような
使いすぎで負担が大きくかかったということだけでなく、
妊娠・出産という経過のホルモン分泌の関係で腱鞘炎になりやすいというリスクもあるのです。
手首を曲げづらい、
親指を動かすだけで痛みが走る、
力が入らない、など
痛みが出ている時は、体はそれ以上動かしてほしくないから痛みという警告信号を出しているということなので、一番の治療は「安静」です。
それでも、体は悲鳴を上げているのに、
「赤ちゃんのお世話をしないといけないから」と言って痛みを我慢して頑張るママは本当にすごいですよね。
そうやって頑張っている人ほど、
自分は全然頑張っていない、
もっと頑張らなきゃ、
と思って、なかなか自分の頑張りを認めてあげられない人が多いです。
また痛みがあるとついついその部位だけに意識が向かいがちですが、
実際はうで、ひじ、肩、肩甲骨、骨盤など全身の体の使い方が関わっています。
当院では痛みのある部分だけでなく、全身をしっかりみて、
心身のバランスを整えることで、
体と心の負担を減らし、
自然に痛みがなくなっていくような治療をしています。
産後腱鞘炎の鍼灸整体治療の症例
30代 Hさん、産後2か月の新米ママさん。
赤ちゃんはまだ首が座っていません。
毎日よく母乳を飲み、日に日にずっしりと重たくなってきていて、
抱っこの時に赤ちゃんの頭を支える手首が痛くなり、
初めは左手が痛くなり、それをかばって右をよく使うようになったら、両方ともが痛くなってしまい、
抱っこするのも、お風呂に入れるのも、着替えさせるのも、料理をするのも大変とのことです。
そんな痛みを抱えながらも、毎日一生懸命育児を頑張っています。
パパは仕事が忙しいために育児に協力できず、四六時中ママ一人で育児を頑張っているそうで、
本当にその頑張りに頭が下がります。
夜も3時間おきに授乳があるので、まとまってぐっすり眠ることもできず、
疲労困憊といったところでしょうか。
治療としては、
かたく張っているうでの筋肉を鍼で刺激して血流を改善して緩めていき、
手首の動きを改善していきます。
痛みが少し軽くなり、先ほどよりも楽に手首を動かせるようになったところで、
整体治療を組み合わせます。
(腱鞘炎は手首・うでだけの問題ではないので、全身的に体を整えていきます)
背中、肩甲骨を意識しながら、体の内側から動かしてもらうような感じで行い、
首も本人のペースで動かしてもらいます。
(というよりも、体が動きたい感覚に身をゆだねてもらうと勝手に動いていく感じです)
「なんだか眠くなってきました……」と話すHさん。
座った状態で整体を行っていたのですが、
横になりたそうなので、そのまま横になってもらい、少しの間休んでもらいました。
この時Hさんは
「赤ちゃんのお世話をしなくちゃいけないから、自分が寝ちゃうなんてダメだ」
という想いがあったようですが、
はたから見てても
体は横になりたがっています。
目は閉じたがっています。
それをお話しして、体の反応に素直に従ってもらいました。
その後起きた時は体はすっきり!!
まだ手首の痛みは完全には消えていませんが、
「すっきり眠れた!」という感覚が全身を軽くさせているようです。
その日の夜に
「ありがとうございました。寝かせてもらって体が休まりました!今もいい気持ちです~」
とメールをいただきました!!
いい気持ちを感じることが、体が治っていく方向に進ませてくれます。
そういう風に感じてもらえてよかったです。
※個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。
腱鞘炎にはお灸もオススメ
腱鞘炎にはお灸の効果が高いです。
腱が固くなっているところ、
圧痛(押して痛いところ)に
お灸をするとその刺激で炎症を抑えることができ、スムーズに動かせるようになります。
鍼治療だけでなくお灸も行うことで、相乗効果でより効果が高いのですが、
匂いと煙が出るので、赤ちゃんの前では心配という方もいます。
その場合は無理には行いませんので、安心してください。
上記のHさんもお灸はしませんでした。
なかなか通えない方には置き鍼、セルフケア指導をしています!
産後のママは赤ちゃんのお世話、予防接種通い、健診、洗濯・料理などの家事…、と何かと忙しいですよね。
体のケアをしたいけど、そんなに頻繁には通えない、という方が多いと思います。
もちろん定期的に通ってもらった方が、体の回復は早いのですが、
通えなくても、自分の体に意識を向ければ体はきちんと応えてくれます。
先ほど書いたように、「いい気持ち」を感じること。
時間をかけなくても、道具を使わなくても、いつでもどこでもできます。
育児で赤ちゃんのことで頭がいっぱいのところ、
ほんの少しだけでもいいので隙間を開けて、
今、目の前にある自分の体の感覚に集中します。
赤ちゃんの泣き声が聞こえていても、
「抱っこしなきゃ」や「あやさなきゃ」と考えなくて大丈夫です。
その瞬間だけは自分の体に集中します。
そして体が「気持ちいい」「いい感じ」「快感」を感じるように動かしてみます。
十分にその感覚を味わったら、それでOKです。
気持ちよさを感じることで、
ホッとして、体も心も緩むことでしょう。
また、鍼に抵抗がない方には、
持続的にツボを刺激できるシールタイプの置き鍼をオススメしています。
(鍼が苦手な方には、樹脂でツボを刺激できるタイプのものもあります)
この置き鍼は、とても短い鍼(0.6mm)を使用しているもので、
刺さっている感覚はほとんどありません。
水に強いシールなので、貼ったまま水仕事やお風呂に入ることもできます。
貼っているだけで、鍼刺激で血流が改善されますので、通えない方にはもってこいの代物です。
一生懸命頑張るママ達が
無理をせず、少しでも楽に、楽しく毎日を過ごせるようにサポートしています。
日中、赤ちゃんと二人だけの生活という方は
誰かと話すだけでも、気分転換になって心も体も軽くなっていくことがあります。
お子様連れの来院も大歓迎です!
お気軽にご相談ください!