基礎体温で自分のからだを知る
投稿日:2018年05月05日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
妊娠、妊活、不妊というテーマで
前回は生理周期についてブログを書きました。
今回は基礎体温についてです。
基礎体温とは?
基礎体温とは、安静時の体温です。
基本的には、起床時に横になったままの状態で、舌の下に体温計を入れて測ります。
小数点以下の微妙な数字が大事になるので、
細かい数字まで測定できる、婦人体温計を用います。
昔ながらの水銀式や、スマホのアプリと連動する電子式など様々な種類があります。
記録の面からいっても電子式のものが便利だと思います。
基礎体温からわかること
基礎体温は一度測定しただけでは、単なる数字です。
定期的に(できれば毎朝)測定して記録し、それをグラフ化することによって、
体温の傾向、女性ホルモンの分泌の傾向などを知ることができます。
起床時に基礎体温を測定したら、折れ線グラフに記入していきます。
(数字を入力するだけで簡単にグラフにできるアプリが便利です)
女性ホルモンが正常に分泌されていれば、
生理から排卵までは低温期、
排卵後から次の生理開始までは高温期となります。
これは、排卵後に分泌が増えるプロゲステロン(黄体ホルモン)というホルモンに体温を上昇させる働きがあるため高温期となります。
妊娠が成立すれば、プロゲステロンは分泌され続けますので、高温期が続きます。
もし妊娠が成立しなければ、基礎体温が下がり、生理が始まります。
基礎体温のグラフが、低温期と高温期の二相に分かれていれば、
おおよそ女性ホルモンが正常に分泌されているといえるでしょう。
基礎体温は、一日だけ測ればよいというものではなく、
逆に言えば、測り忘れてしまう日があっても問題ないので、
2、3か月くらいは続けて測定し、自分の基礎体温の傾向をつかみましょう。
基礎体温の異常
基礎体温をつけると、
自分の基礎体温が正常なのか心配に感じる方もいます。
「基礎体温がガタガタなんです…」という方の基礎体温表をみせてもらうと、
確かにジグザグ(一直線ではないという意味)していますが、
きちんと低温相と高温相に分かれていることが多いです。
基礎体温表の見方のポイントとしては、
「遠目で見て」、
低温相と高温相に分かれているかということをまずチェックします。
基礎体温表はわかりやすいようにメモリの幅が大きく取られているため、
近くで見ると、少しの体温変動でもガタガタと感じてしまう方が多いようです。
なので、「遠目で見て」ということが大事になります。
低温相と高温相が分かれていない場合は、
無排卵、プロゲステロンの分泌不全が考えられます。
次のチェックポイントは、
低温相と高温相の差がはっきりしているか、ということです。
低温期と高温期の差は0.3~0.5℃が一般的です。
例えば、生理から排卵までが36.40℃あたりの方は、
排卵後には36.70℃~36.90℃あたりで経過します。
低温相と高温相の差が小さい、またははっきりしていないのは、
無排卵、血流不全の可能性が考えられます。
もう一つのチェックポイントは高温期の日数です。
高温期は10日~14日くらいです。
もしも高温期が3週間以上続き、生理が来ていないようでしたら妊娠の可能性が高いです。
高温期が10日未満の場合は、黄体機能不全の可能性が考えられます。
プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が十分でないため、高温期を保てないという表れです。
基礎体温から知る排卵日の目安
低温期から高温期に移行する際、
排卵日(または排卵日前日)に基礎体温がガクッと下がる場合があり、
排卵日を知る目安となります。
しかし、絶対に毎回基礎体温がガクッと下がるわけではないので、
下がらなかったら排卵していないと心配しなくても大丈夫です。
高温期に移行したら排卵された(排卵されて、プロゲステロンの分泌が増えた)ということですので、
やはり継続して基礎体温を測定することが大事になります!
基礎体温表の記録
基礎体温表には、基礎体温の値だけでなく、
生理開始日、出血期間、出血量や色、血塊の有無、
おりものの状態、
性交の記録、
体調(下腹痛、頭痛、だるさ、むくみ、眠気、イライラ、落ち込みなど)
通院日、検査結果、薬の使用、治療内容
などを一緒に記録しておくと、とても分かりやすいです。
自分のからだを知ることができ、
妊娠しやすいタイミングや排卵日、生理日の予測をすることができるようになります。
妊娠しやすいタイミング
妊娠しやすいタイミングというのは、
排卵した際に、精子が卵管膨大部に到達している時です。
受精が行われるのは、卵管膨大部という部位です。
(卵管膨大部はこのイラストでいうと、「卵管」という文字が書かれている辺りです。卵巣にほど近い部分です)
排卵された卵子と、射精された精子が卵管膨大部で出会うためには、
精子は膣から子宮を経て、卵管を進んで卵管膨大部に移動する(距離にして約20cm)ための時間が必要となります。
精子の進むスピードは1秒間に0.05mmくらいです。
20cmを移動するとなると、一時間以上はかかる計算になります。
また精子の質によっては、もっとスピードが遅いものもありますし、
直進できずにウネウネと蛇行する場合は、延べの移動距離がもっと長くなりますので、
さらに時間がかかるということになります。
妊娠しやすい状況を作るためには、
排卵前に性交して射精が行われていることが望ましいです。
前回の生理周期のブログでも書きましたが、
排卵は次の生理予定日の約14日前に起こります。
生理周期と基礎体温表、おりものの変化を照らし合わせることによって
排卵日を予測して、
その直前に性交することが妊娠の確率を上げることになります。
できるだけ早く妊娠したい気持ちはわかりますが、
2、3周期はじっくりと基礎体温をつけることで、
自分の体の傾向を知ることがとても大事になりますので、
焦らずに気長に取り組んでいきましょう!
生理周期に応じた妊活鍼灸
生理周期、ホルモンの分泌によって体の状態は変わります。
生理周期の乱れや基礎体温の異常は、本来持っている自然の周期が乱れているということです。
当院の妊活鍼灸では、
月経期(生理期間)は血液の巡りをよくしてしっかりと経血を排出させること、
卵胞期(生理後~排卵まで)は卵胞を育てる、子宮内膜を厚くするために体の生命力を補うこと、
排卵期は血液の巡りをよくしてスムーズに排卵させること、
黄体期(排卵後~次の生理まで)は温めて陽(熱)を補うこと、
などその周期に応じてツボを選択して、治療を行います。
妊活鍼灸と言っても、毎回同じツボを使うというわけではありません。
その日の体の状態を教えてもらうことが効果的な治療につながりますので、
ぜひ自分の生理周期、基礎体温の状態などをしっかり伝えてくださいね!
基礎体温表をつけている方は、それを持参していただけるととてもスムーズです!
まだ基礎体温を測ったことがない方は、
婦人体温計を購入して、
まずは一日測定することから始めてみてください。
毎日測れなくても、測れる日だけでOKです。
一日、一日の積み重ねが自分にとって大事な情報になってくれます。
一日でも早くお子さんを抱ける日を迎えるために、
基礎体温から今の自分の体を知って、
本来持っている妊娠できる力を発揮できるように、
二人三脚で頑張っていきましょう!!
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