産後の腰痛に対する鍼灸整体
投稿日:2018年06月02日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
腰痛を抱えたママさんが来院されました。
目次
産後の腰痛に対する鍼灸整体
30代 Eさん
6歳の男の子ともうすぐ6か月になる男の子のママさんです。
このところ腰痛が強く、ひどいと右側のお尻や足の方まで突っ張って痛くて辛くなるとのことでした。
赤ちゃんを抱っこするのも一苦労、
抱っこ紐を装着するのもしんどい、
外出する気にもならないから、家に引きこもっているとのことでした。
また、乳腺炎になりやすいとのことで、
食事に気を遣い、制限をしているため、
たまに外出しても、食事を楽しむことはなく、
すぐに帰宅しているそうです。
そのしんどい状態でも、家事・育児に休みはなく、
痛みを我慢して生活しているとのこと。
(自分は食べないのに、家族のために揚げ物やお肉料理をするってすごいですよね)
本当にEさんは頑張り屋さんです。
早速お体を見てみると、
背中~腰にかけてとお尻の筋肉の張りが強く出ています。
前屈みになると、特にお尻~太ももがピーンと張るようで、可動域が制限されています。
また、Eさんは右側に痛みを感じていますが、
背中~腰は左の方が張っていて、お尻は右の張りが強いです。
左右非対称なのは、
痛いながらもなんとか自分の体がうまくバランスを取ってくれている表れということですね。
足を伸ばした状態での仰向けの体勢はしんどいようで、ひざを立てている方が楽とのことでした。
うつ伏せの体勢は違和感なく取れますが、その状態で右足を持ち上げてもらおうとしても、痛みで全く持ち上げることができません。
血流の悪さが腰痛を起こす
そして一番気になったのが、
腰の皮膚に、細くて短い紫色の血管がチラホラ目立っていることです。
これは東洋医学では「細絡(さいらく)」といって、
血流が悪いために見られる現象です。
血の滞り=瘀血(おけつ)の状態です。
本来血は全身をめぐって、体の隅々まで栄養を届ける働きをしますが、
血が滞るとその先へ運ぶことができなくなり、痛みが表れると考えられています。
ですので、血を巡らせることに重点を置いて治療を進めました。
まずはポイントとなるツボをいくつか見極めて、鍼治療を行います。
全身の血の巡りに作用するツボと、
局所的(硬く筋肉が張っている部位)に効かせるツボの組み合わせです。
治療中から鍼刺激をした部分の周囲の皮膚がピンク色に変化してきます。
これは鍼刺激によって血が動き出した表れといえるでしょう。
Eさん自身も体感として変化を感じるようで、
「なんだかじわーって流れてる感じがします。突っ張ってたのが緩んだって感じがします」と話してくれました。
鍼治療を終えてから、体を動かしてもらうと、
足が上がるようになったり、股関節の動きでのお尻~太ももの突っ張りがだいぶ改善されていました!
効果を実感して感動しているEさんの笑顔が嬉しいです!!
整体治療でエネルギーを巡らせる
そして、次に整体治療で全身のバランスを整えて、エネルギーを巡らせていきます。
体の感覚を感じてもらいながら、
「楽に」
「なんとなくいい感じに」
動いてもらいます。
Eさんの体は細かく左右にモゾモゾ動いていきます。
本当は体を動かしたかったのでしょうね。
しかし、
腰痛があるから外出したくない、
食事に気を遣うから長時間の外出はしない、
ということで、実際は全然体を動かせていなかったようです。
話をよく聴くと、
外出先で子どもが泣いたりすると人に迷惑をかけるのではないか、
外出しても迷惑をかけたくないからとにかく早く家に帰りたい、
という想いがあるようで、
その気遣い、気疲れがストレスになっているようです。
優しさ故のストレスですね。
そんな何もかもを少し放っておいてもらって、
とにかく今の自分の体に集中してもらって、
何にも気を遣わず、自分の思うままに動いていいんだよーということを伝えていきます。
思うままに動いて、
体が緩んで
自分の体が自分の力で本来のバランスを取り戻せるようになると、
全身のエネルギーが巡っていきます。
産後の体をケアすることで家庭円満(^_^)
治療後にEさんが
「こんなに楽になるならもっと早く来ればよかったー」と話してくれたのが印象的でした。
産後のママさんは
どうしても子どものことを優先して、自分のことは後回しにしがちです。
自分が我慢すればいい、
弱音を吐いていられない、
と思ってしまうようです。
しかし何よりも大事なのは、自分の健康です。
自分が健康であってこそ、子どものお世話をすることができます。
子育ては自分の思い通りにならないイライラが多いでしょうが、
そんなイライラしている自分を認めて、
とにかく自分をご機嫌にすることを優先していいのです。
自分の体が楽になって、
思うように体を動かせて、
余裕が持てるようになり、
笑顔でいられることが増えてきます。
そしたら家庭円満間違いなしですよね♪
我慢を続けるよりも、
どうにか時間を確保して、一度ご来院ください!
(お子さま連れも大歓迎です!)
※個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。
乳腺炎ケアのポイントは肩甲骨!
話はガラッと変わって、ここからは乳腺炎の話です。
乳腺炎になりやすいかどうかは、
母乳の分泌の要素もありますし、
赤ちゃん側の飲む量・力の要素もあります。
母乳の分泌の要素として、
油っぽい物、クリーム系、チョコなどを食べると乳腺が詰まりやすいという方もいれば、
食事は関係ないという方もいますし、
医学的にも食事と乳腺炎の関連はないとも言われています。
ただ一度でも乳腺炎を起こしたことがある方は、
その辛さ(痛み、発熱、だるさ)を知ると、なんとしてでも次は避けたいということで、
予防に慎重になる傾向が多いようです。
人によってはその慎重さがものすごくストレスになることもあるようです。
大変ですよね。
乳腺炎に対するケアとして、
助産師さんによるマッサージが行われることもあります。
また知人から、実例としてキャベツ湿布が効果的だったという話を聞いたこともあります。
そしておっぱい(乳房)に対しての直接的なケアの他に、
肩甲骨(背中側)からアプローチするのも効果的です。
よく使われるのは肩甲骨にある「天宗(てんそう)」というツボです。
現在の教科書に書かれている天宗の位置と、
実際に効果的な位置はやや異なりますので、
丁寧に体の反応を見ながら、効果的なツボの位置を探っていきます。
特にお灸が有効です。
もしお灸ができなくても、
肩甲骨をゆっくり回す、
自分で自分を抱きしめるように、わきの下から手を入れて肩甲骨を刺激する、
といった方法で自分でケアをすることができます。
そして当院での整体治療では、
そういう外部からの刺激だけでなく、
体の内側の深い部分からアプローチしていきます。
体と心は一つなので、
単に体の問題をケアすればいいということではなく、
自分自身を見つめて、
何がストレスになっているのかに気づいて、
本当にやりたいことをそのままやっていい、
ということを実践します。
初めはよくわからなくて戸惑うかもしれませんが、
とにかく自分に謙虚に・素直になって、
自分の体の声に従っていけば大丈夫です!
そうすることで目の前に現れている症状にとらわれることなく、
根本的に体をケアすることができていきます。
おまけ:離乳食作りの強い味方
Eさんのお子さんは、1日2回の離乳食を始めたところです。
主食は10倍粥。
Eさんからものすごく便利なグッズを教えてもらいました。
炊飯器で白米を炊くときに、
お粥用の米と適量の水を入れたカップを真ん中に置くだけで、
白飯とお粥が同時に作れるという優れものがあるそうです!!
インターネットで見つけたそうです。
そういう便利グッズがあるのをご存知でしたか?
私は初めて知りました!
離乳食用のお粥を別に作るのは、それだけで手間もかかりますよね。
また作るとしても、
ある程度の量をまとめて作って、小分けにして冷凍保存すると思いますが、
毎日炊くご飯と一緒にお粥を作れるなら、食べきりの量だけ作ればいいので、小分け・保存という煩わさもなくなります。
こういう便利グッズをうまく活用して、
空いた労力を他のことに向けられるといいですよね!
当院にいらっしゃるママさん達はいろいろな情報を持っていて教えてくださるので、
それを他の方にも広めていけたらいいなと思います(^_^)
そんな情報収集の場としても活用してください!
もちろんリラックスして、体のケアをする場としてもです!!
お子さま連れも大歓迎ですので、
気兼ねなくお越しください♪