初めての鍼灸治療
投稿日:2018年04月09日
こんにちは
横浜 旭区 希望ヶ丘のうさぎ鍼灸整体院のタテノです!
当院では鍼灸治療を初めて受けられる方が多いです。
初めての鍼灸
肩こり、腰痛、頭痛など
辛い症状を抱えながらも、
我慢して放っておいたり、
マッサージに行ったり、
整体に行ったり、
家族に揉んでもらったり、
湿布を貼ったり、……
という対処をされている方が、
意を決して、鍼灸を受けに来てくださいます。
そのきっかけは、
鍼灸を受けたことがある家族・知人に鍼灸を勧められたから、
インターネットで鍼灸が効くって読んだから、
今までとは違ったケアを受けたいから、
当院を紹介されたから、
というものです。
鍼灸に興味津々で積極的に受けたいと思っている方もいれば、
ちょっと怖いけど…、緊張するけど…、症状が楽になるなら、といったおっかなびっくりの方もいます。
未知の世界である鍼灸を受けることは、少なからず不安がありますよね。
不安がある状態では、体が緊張してしまい、効果が出にくいことがあります。
なので、まずは不安を取り除くために、
どんなことに対して不安なのかを確認して、それを解消できるように細かく説明していきます。
実際に鍼やもぐさ(お灸)を見てもらったり
(見たくないという方にはお見せしません)、
起こりうる感触、感覚をあらかじめ言葉で説明したりします。
そして大事なポイントは、一番リラックスできる体勢から行うことです。
例えば、腰が痛くてうつ伏せになるのが辛い方には、座った体勢や横向きの体勢から始めていきます。
または、目で見える範囲で鍼が刺さるのが恐ろしいと感じている方は、うつ伏せになってもらい、視覚から外れた部位から始めていきます。
(鍼・灸を行うツボは、事前に動きの検査や脈・舌・腹の状態から選定しています)
鍼は痛い?灸は熱い?
鍼灸治療に対する不安の一つに
「鍼は痛いんじゃないか?」
「お灸は熱いんじゃないか?」
というものがあります。
鍼は、
刺さる瞬間は、何も感じないか、感じても少しチクっとする程度です。
刺激に敏感な方には、呼吸に合わせて鍼を刺すタイミングを合わせて、少しでも刺激を感じにくくなるように工夫しています。
そして、鍼を体内に進めていくと、重たいような、ズーンとした感覚が起こることがあります。
それをクライアントさんは
「なんか不思議な感覚です」
「中の方で重く感じます」
「効いてる~って感じです」
「痛いっていうか、重いって感じです」
などと表現されます。
この刺激の強さは、施術側(私)がコントロールできますので、
刺激が強すぎると感じたら遠慮なくおっしゃってください。
(ごくまれに、刺激が強い方が効果が高いのではないかと思って、刺激が強すぎだと感じても我慢してしまう方がいるのですが、そうすると体が緊張してしまって効果が出にくかったり、後でだるさが強く出ることにつながってしまうので、無理に我慢しないでくださいね)
お灸に関しては、
熱いか?という質問の答えには正直困ります……
お灸は温熱刺激を加えることでその効果が発揮されますので、熱さ(温かさ)は必要です。
お灸の方法によって、
温かく感じるレベルの刺激量だったり、
熱いと感じるレベルの刺激量だったり、
温熱刺激の持続時間も様々です。
あえてものすごく熱い刺激で、小さなやけどを起こさせるような方法もあります。
(そのやけどを治すように働く人間のメカニズムを利用するという方法)
また、冷えが強い方は熱さを感じる感覚が鈍っている場合がありますので、
お灸をしても何とも感じないこともあります。
なので、お灸は熱い/お灸は熱くない、どちらも言い切れません。
少なくとも言えることは、
熱すぎたらすぐに中止することができるので、
心配ないということです。
鍼灸後の注意事項
鍼灸治療を行うことで血行がすごくよくなっているので、
直後の入浴、大量の飲酒、過度のスポーツは控えた方がいいでしょう。
直後でなければ、入浴はいつも通りにしていただいて構いません。
そしてなるべくお水を飲んでもらい、意識的にトイレに行って老廃物を排出することをオススメします。
体の回復力を高めるために、当日はいつもよりも早めに寝ることを心がけてください。
「鍼灸を受けた日はグッスリ眠れます」
「翌朝の目覚めが気持ちいいです」
などとおっしゃる方が多いです。
そして重要なポイントです!
痛いところ、症状が残っているところを探さないこと!!
1回の治療で症状がすべて取れることはありません。
症状がまだ残っていても、
自分の回復力(自然治癒力)が発揮されることや、
何度か治療を重ねていくことで、徐々になくなっていきます。
しかし、症状がまだ残っているからと言って、
「ここがまだ残っている」
「ここはまだ痛い」
などとそこにばかり意識が集中すると、
痛いことをぶり返してしまいます。
そうではなくて、
改善されたポイント、
良くなったポイント、
楽に動かせるようになった動きに意識を向けていると、
自分の体がいい方向に反応してくれているスイッチが入り、
さらにどんどん良くなっていきます。
症状がない、痛みがないことが当たり前と思わず、
少しでも楽になって動かせることに感謝をしていると、
その感謝の気持ちがいい影響に広がっていきます。
鍼灸の副作用は?安全?
鍼灸に副作用はありません。
まれに鍼灸治療後に、全身がだるくなったり、症状が一時的に強く出たりすることがありますが、
これは瞑眩(めんげん)反応といって、良くなる前触れの好転反応です。
ゆっくり休んでもらうことでおおよそ翌日には回復しますので心配いりません。
安心してください(*^-^*)
刺激過剰で起こることが多いので、次回からは刺激の量をコントロールしていきます。
また、感染を心配される方がいます。
当院で使用している鍼はすべて滅菌済みの使い捨て(ディスポーザブル)製品です。
国産の高品質のものを使用しております。
めったに出血することはありませんが、出血した場合はすぐに圧迫止血しております。
鍼は髪の毛くらいの細さで、抜いた後はすぐに穴が閉じますので、
採血後のようなガーゼ付きのテープを当てる必要ありません。
鍼灸は怪しい??古い??
鍼灸治療を受けることをためらっていた方から聞く言葉の一つに
「鍼灸ってなんか怪しくて…」があります。
世間一般にはまだまだ知られていない世界なので、
「怪しい」と感じられても仕方ないかもしれませんね(;^_^)
また、鍼灸は古くて高齢者が受けるイメージを持たれている方も少なくありません。
鍼灸師自体が、ベテランのおじいちゃん、おじさんのイメージが強いそうです。
以前はそうだったのかもしれませんが、
今は鍼灸師を養成する学校が増えてきて、鍼灸師の年齢は様々で、女性も増えてきています。
以前助産師をされているクライアントさんにこう言われたことがあります。
「母親に『鍼灸って感染とか大丈夫なの?鍼は使いまわしでしょ?』って言われました。確かに心配に感じます。でも先生が看護師をしていたっていうのをホームページで見て、看護師さんなら感染とか、安全管理とかきっと大丈夫なんだろうなって思って、ここに来ることに決めました」
先述のように、鍼は使い捨てのものを使用していますし、
鍼灸の専門学校では、十分に感染対策、安全管理の勉強をして、
国家資格を取得していますので安心してください。
しかし私としては、やはり看護師の経験が役に立っているなと感じます。
大学病院勤務時代、「1処置1手洗い」を徹底するように言われ続けていました。
(実際は、水道での手洗いのこともあればアルコールゲルでの消毒のこともありました。)
一人ひとりに手指消毒用のアルコールゲルが配られ、
その使用量(減り具合)を定期的に測定して
ランキングを出すというような試みがあったのを懐かしく思います(笑)
それほど、何か処置をしたら消毒するということが身についています。
自分の身を守ることと感染の媒介者にならないこと、両面で重要なことです。
もちろん世の中の鍼灸師全員が、
感染対策、安全管理を学んで、きっちりやっていると思いますが、
私の場合、看護師の経験が生きていること、そこに安心を感じて選んでもらえることが嬉しい限りです!
不安なこと、気になることは事前に何でもお問合せください!
長文を最後までお読みいただきありがとうございました。
初めての鍼灸は不安だと思います。
何を不安に思っているのか、
どんなことを知ったら安心できるのか、
気になることは何でもご相談ください。
思い切って予約を入れて、来院時に直接お話して説明することもできますし、
予約を入れること自体にためらう方は、まずはLINEやお電話、メールなどでお問合せいただき、安心・納得の上で予約をお取りいただけたらと思います。